WEBVTT

00:06.089 --> 00:10.176
25年前 ＮＹ市警察が
遭遇した大量殺人は

00:10.260 --> 00:12.762
米国史上最悪の事件である

00:15.432 --> 00:19.894
すべて事実で
実際に起きたことだ

00:26.568 --> 00:29.946
かつてない規模の
殺人行為だった

00:31.406 --> 00:34.409
あの攻撃で
何千人もが死んだ

00:35.118 --> 00:36.453
青天のへきれきだ

00:37.328 --> 00:40.165
誰ひとり
想像などできない

00:40.248 --> 00:41.750
刑事さえもだ

00:42.333 --> 00:46.254
通常の事件とは
まったく異なっていた

00:47.464 --> 00:50.759
その日を生きるのに
精一杯だった

00:51.509 --> 00:53.887
自分の限界を知り―

00:53.970 --> 00:57.348
チームの意味を知る

00:57.432 --> 00:59.726
相棒の存在を知り―

00:59.809 --> 01:02.020
命の大切さを知るんだ

01:03.146 --> 01:06.024
知り合いや親戚の多くが

01:06.107 --> 01:08.401
貿易センターで亡くなった

01:08.485 --> 01:09.652
時は流れた

01:10.695 --> 01:13.740
事件のことを
知らない人もいる

01:13.823 --> 01:17.494
本当の悲劇を
経験していない

01:18.328 --> 01:20.330
ＮＹが１つになった瞬間よ

01:20.330 --> 01:20.330
ＮＹが１つになった瞬間よ

01:20.330 --> 01:20.955
〝ＮＹは立ち上がる〞

01:20.955 --> 01:22.040
〝ＮＹは立ち上がる〞

01:22.123 --> 01:25.835
経歴や国籍は関係ない

01:25.919 --> 01:28.338
人と人が支え合った

01:29.756 --> 01:31.841
25年経った今も―

01:32.509 --> 01:35.428
あの日が
人生の分岐点だ

01:36.054 --> 01:39.057
９月10日以前の
世界は消えた

01:40.058 --> 01:42.644
20年にも及ぶ戦いだ

01:44.896 --> 01:46.231
すべてが変わった

01:47.732 --> 01:49.859
世界が変わったの

01:56.282 --> 01:59.869
我々の使命は
市民の安全を守ることだ

02:01.121 --> 02:04.332
遺族のためにも
犯人を捕まえたい

02:05.750 --> 02:09.379
被害者の無念を
晴らすことが先決だ

02:09.963 --> 02:12.173
事件の真相を突き止めたい

02:13.133 --> 02:14.384
何が起きたか？

02:15.802 --> 02:18.138
真実が知りたい

02:18.221 --> 02:19.848
それが警察の責務だ

02:20.348 --> 02:23.268
人を助けることが
生きがいね

02:23.977 --> 02:27.564
ニューヨークの
ＮＹ市警察こそ―

02:29.858 --> 02:30.692
真の警察だ

02:31.734 --> 02:35.405
殺人事件ファイル：
ニューヨーク

02:45.707 --> 02:49.544
地上から見上げる
タワーは圧巻だ

02:49.627 --> 02:49.627
子供の頃
こうやって見ただろ？

02:49.627 --> 02:53.006
ブライアン･マクロード
殺人捜査班 元刑事

02:53.006 --> 02:53.089
ブライアン･マクロード
殺人捜査班 元刑事

02:53.089 --> 02:53.089
ブライアン･マクロード
殺人捜査班 元刑事

02:53.089 --> 02:53.673
天国に続く
階段みたいだった

02:53.673 --> 02:56.509
天国に続く
階段みたいだった

02:58.011 --> 02:59.929
伯母のジョアンは

03:00.013 --> 03:02.348
世界貿易センターで
働いていた

03:02.432 --> 03:05.685
北タワーの
103階と105階にいた

03:06.311 --> 03:09.772
キャンター･
フィッツジェラルド証券だ

03:09.856 --> 03:12.150
18歳から勤めていて

03:12.233 --> 03:15.737
最後は副社長にまでなった

03:16.654 --> 03:20.158
伯母というより
姉のような存在だった

03:20.241 --> 03:23.661
いつも気にかけて
世話を焼いてくれた

03:23.745 --> 03:25.455
13歳差だったんだ

03:26.664 --> 03:28.666
仕事を始めた頃に

03:28.750 --> 03:32.378
貿易センターに
連れて行ってくれた

03:32.462 --> 03:34.505
５歳だった俺は

03:34.589 --> 03:38.134
初めて見る景色に
興奮してた

03:38.843 --> 03:43.014
エレベーターは
まるでロケットだ

03:44.974 --> 03:48.895
100階以上ある場所に
ほんの数分で着く

03:48.978 --> 03:51.231
耳がキーンとして

03:51.314 --> 03:52.273
ビルの窓側に
近づこうものなら…

03:52.273 --> 03:52.273
ビルの窓側に
近づこうものなら…

03:52.273 --> 03:56.110
ピート･パヌッチョ
ＮＹ市警察 元巡査部長

03:56.194 --> 03:57.904
すごい高さだった

03:58.571 --> 04:01.324
タワーは
110階建てだった

04:01.908 --> 04:05.536
多い日には
５万人以上が利用する

04:05.620 --> 04:07.664
郵便番号が違った

04:08.748 --> 04:08.748
ロジャー･パリーノ
元警部補

04:08.748 --> 04:11.000
タワー独自のものだ

04:11.000 --> 04:11.084
ロジャー･パリーノ
元警部補

04:11.084 --> 04:11.084
ロジャー･パリーノ
元警部補

04:11.084 --> 04:13.294
国内には地域ごとの
郵便番号がある

04:13.294 --> 04:14.963
国内には地域ごとの
郵便番号がある

04:15.046 --> 04:17.215
ここだけ特別だった

04:17.298 --> 04:20.218
ビルの設計で
考慮されたのは

04:20.301 --> 04:22.470
強風や嵐だった

04:22.553 --> 04:25.723
落雷や衝突にも耐える

04:26.641 --> 04:28.977
破壊不可能のはずだった

04:30.645 --> 04:30.979
１９９３年２月26日

04:30.979 --> 04:30.979
１９９３年２月26日

04:30.979 --> 04:34.107
５人が死亡
負傷者は1000人以上です

04:34.107 --> 04:34.190
１９９３年２月26日

04:34.190 --> 04:34.190
１９９３年２月26日

04:34.190 --> 04:35.191
世界貿易センターで
爆発が起き

04:35.191 --> 04:36.484
世界貿易センターで
爆発が起き

04:36.567 --> 04:39.279
マンハッタンは
混乱状態です

04:39.862 --> 04:43.032
1993年２月にテロがあった

04:43.116 --> 04:44.033
〝爆弾処理班〞

04:44.033 --> 04:44.033
〝爆弾処理班〞

04:44.033 --> 04:45.368
テロリストが
車に爆弾を積み

04:45.368 --> 04:45.451
テロリストが
車に爆弾を積み

04:45.451 --> 04:45.451
テロリストが
車に爆弾を積み

04:45.451 --> 04:46.995
ビル･マクニーリー
殺人捜査班 元刑事

04:46.995 --> 04:47.078
ビル･マクニーリー
殺人捜査班 元刑事

04:47.078 --> 04:47.078
ビル･マクニーリー
殺人捜査班 元刑事

04:47.078 --> 04:49.831
地下駐車場にとめた

04:50.540 --> 04:53.459
爆発したが
被害は最小限だった

04:54.460 --> 04:57.213
“このタワーはすごい”と
うわさになった

04:57.213 --> 04:57.213
“このタワーはすごい”と
うわさになった

04:57.213 --> 04:57.797
バーバラ･ブッチャー
元検死官

04:57.797 --> 04:57.880
バーバラ･ブッチャー
元検死官

04:57.880 --> 04:57.880
バーバラ･ブッチャー
元検死官

04:57.880 --> 05:00.633
“あの衝撃に耐えるなんて
信じられない”と

05:00.633 --> 05:01.467
“あの衝撃に耐えるなんて
信じられない”と

05:03.136 --> 05:04.345
予想外だった

05:04.429 --> 05:06.848
ツインタワーが
標的にされ

05:06.931 --> 05:09.976
テロリストに
攻撃されるなんて

05:10.059 --> 05:13.062
あのビルは強さの
象徴だったんだ

05:13.146 --> 05:14.897
誇りの象徴でもある

05:14.981 --> 05:18.943
飛行機で大西洋を渡ると

05:19.527 --> 05:21.279
ツインタワーが見えた

05:23.114 --> 05:27.285
翌年にはコンクリートの
外壁が設置され

05:27.368 --> 05:29.912
誰も近づけなくなった

05:29.996 --> 05:33.374
トラックや車に
積んでいるものが

05:33.458 --> 05:33.458
ジョアン･ダウド
ＮＹ市警察 元警察官

05:33.458 --> 05:35.335
爆弾の可能性もある

05:35.335 --> 05:35.877
ジョアン･ダウド
ＮＹ市警察 元警察官

05:35.877 --> 05:35.877
ジョアン･ダウド
ＮＹ市警察 元警察官

05:35.877 --> 05:36.878
事件はもう二度と
起きないと思った

05:36.878 --> 05:39.630
事件はもう二度と
起きないと思った

05:44.385 --> 05:47.388
2001年９月11日

05:47.472 --> 05:48.890
火曜日だった

05:50.850 --> 05:52.060
空は晴れていた

05:53.394 --> 05:55.480
雲ひとつなかった

05:57.357 --> 05:59.192
俺は裁判所に向かった

05:59.776 --> 06:01.903
犯罪対策班にいて

06:01.986 --> 06:04.530
窃盗事件の裁判が
あったんだ

06:04.614 --> 06:05.239
〝スタテン島フェリー〞

06:05.239 --> 06:05.239
〝スタテン島フェリー〞

06:05.239 --> 06:07.200
フェリーに乗って行く

06:07.200 --> 06:08.993
〝スタテン島フェリー〞

06:09.077 --> 06:12.080
マンハッタン側で降りて

06:12.163 --> 06:14.707
駅の方へ歩き始めた

06:15.666 --> 06:19.420
船着き場から離れ
歩いていると

06:19.504 --> 06:20.630
爆発音がした

06:20.713 --> 06:22.757
午前８時46分

06:22.840 --> 06:25.968
こんな風に
バンバンバンと

06:26.052 --> 06:28.721
何の音か気になった

06:28.805 --> 06:30.765
でも歩き続けた

06:31.349 --> 06:34.060
地下鉄で
裁判所へ向かう

06:34.143 --> 06:35.686
到着は９時だ

06:35.770 --> 06:37.397
世界貿易センター

06:37.480 --> 06:38.773
第13分署

06:38.856 --> 06:42.068
第13分署内の
宿舎で目が覚めた

06:42.151 --> 06:42.652
〝第13分署〞

06:42.652 --> 06:42.652
〝第13分署〞

06:42.652 --> 06:44.153
警察の勤務は宿直もある

06:44.153 --> 06:45.571
警察の勤務は宿直もある

06:45.655 --> 06:47.407
〝第13分署へようこそ〞

06:47.407 --> 06:47.407
〝第13分署へようこそ〞

06:47.407 --> 06:49.492
出勤すると
ＡＢＣニュースが流れていた

06:49.492 --> 06:52.203
出勤すると
ＡＢＣニュースが流れていた

06:52.286 --> 06:57.375
２機の飛行機が
ツインタワーに衝突していた

06:57.458 --> 07:00.628
まるで
ミサイルのようです

07:00.711 --> 07:02.630
大爆発が起きています

07:04.590 --> 07:06.634
本部からは
“小型のセスナ機が―”

07:06.634 --> 07:06.634
本部からは
“小型のセスナ機が―”

07:06.634 --> 07:08.010
ワリー･ゼインス
ＮＹ市警察 元巡査部長

07:08.010 --> 07:08.094
ワリー･ゼインス
ＮＹ市警察 元巡査部長

07:08.094 --> 07:08.094
ワリー･ゼインス
ＮＹ市警察 元巡査部長

07:08.094 --> 07:10.304
“世界貿易センターに
衝突した”と

07:11.264 --> 07:14.767
私は高速道路から
見ていたが

07:14.851 --> 07:17.353
小型のセスナ機じゃない

07:17.437 --> 07:19.772
デカい旅客機だ

07:24.652 --> 07:26.112
事件の予感だ

07:27.405 --> 07:29.365
あの状況では―

07:29.449 --> 07:32.368
大勢の死傷者は
免れない

07:33.411 --> 07:37.748
２人の息子を
小学校に送った帰りに

07:37.832 --> 07:39.959
ラジオで聞いたんだ

07:40.042 --> 07:43.087
ＮＹで大規模な事故が
起きています

07:44.755 --> 07:48.134
司令官を務めていた俺は

07:48.217 --> 07:51.137
署内で唯一
マンハッタンに住んでいた

07:51.220 --> 07:52.972
対応に追われるはずだ

07:53.598 --> 07:55.475
だから帰宅して

07:55.558 --> 07:59.479
貿易センターに行く前に
スーツに着替えた

07:59.562 --> 08:04.108
以前私服で捜査をして
大目玉をくらった

08:04.192 --> 08:05.860
世界貿易センター

08:05.943 --> 08:07.278
第19分署

08:07.361 --> 08:11.073
マンハッタン･ノースの
第19分署にいた

08:11.949 --> 08:13.659
前例のない事態だ

08:13.743 --> 08:17.163
ＮＹ市内の
警官を総動員して

08:17.246 --> 08:17.246
現場に向かった

08:17.246 --> 08:18.998
〝第19分署〞

08:21.542 --> 08:24.420
19分署の警察官として

08:24.504 --> 08:26.631
巡査部長と働いていた

08:26.714 --> 08:31.636
本部からは８人編成の
動員命令があったわ

08:32.220 --> 08:34.472
警官が８人
巡査部長が１人ね

08:34.555 --> 08:38.184
世界貿易センターへ
急行しています

08:38.267 --> 08:41.938
ジョアンを含む
19分署の警官隊が

08:42.021 --> 08:43.147
車で出発した

08:44.315 --> 08:45.399
チャーチ通りと
ビージー通りで合流する

08:45.399 --> 08:45.399
チャーチ通りと
ビージー通りで合流する

08:45.399 --> 08:47.318
現場指揮所

08:47.318 --> 08:47.818
現場指揮所

08:47.818 --> 08:47.818
現場指揮所

08:47.818 --> 08:48.903
一緒にいた警部補と
車に乗り込み

08:48.903 --> 08:51.781
一緒にいた警部補と
車に乗り込み

08:51.864 --> 08:53.199
現場に急行した

08:57.119 --> 08:58.621
電車に乗っていた

08:59.747 --> 09:03.834
ドラマのロケ地で有名な
市庁舎前で降りる

09:04.418 --> 09:08.172
印象的な柱に向かって
歩いていると

09:08.256 --> 09:10.591
人々が上を見上げてた

09:12.843 --> 09:15.263
視線の先に目をやると―

09:17.098 --> 09:20.101
北タワーに
大きな穴があいていた

09:21.185 --> 09:22.728
巨大なタワーだ

09:23.229 --> 09:25.940
毎日 数万人が
利用している

09:26.023 --> 09:27.483
知り合いもいる

09:29.193 --> 09:32.989
すぐに212-938-5029に
電話をした

09:33.072 --> 09:35.032
ジョアンの会社だ

09:35.992 --> 09:40.580
ピーピーピーと
通常と違う音が流れた

09:41.330 --> 09:44.500
圏外の警告音みたいだった

09:45.209 --> 09:47.295
勤務中のはずなのに

09:47.378 --> 09:48.838
マズいと思った

09:50.506 --> 09:52.008
現場へ急いだ

09:52.717 --> 09:53.926
すると突然…

09:55.303 --> 09:58.973
反響して
聞こえていた音が

10:00.057 --> 10:03.102
直接 聞こえたんだ

10:03.185 --> 10:04.478
大爆発だ

10:07.773 --> 10:09.775
地面に倒れ込んだ

10:11.861 --> 10:13.362
２機目が追突した

10:14.905 --> 10:18.868
午前９時３分

10:18.951 --> 10:21.454
南タワーの78階にいた

10:21.537 --> 10:21.537
今こうして
話していられるのは

10:21.537 --> 10:24.665
エドワード･ニコルズ
南タワーの生存者

10:24.665 --> 10:24.749
エドワード･ニコルズ
南タワーの生存者

10:24.749 --> 10:24.749
エドワード･ニコルズ
南タワーの生存者

10:24.749 --> 10:27.335
追突場所と
反対にいたからだ

10:33.007 --> 10:37.303
床に倒れたが
何が起きたかわからない

10:37.803 --> 10:39.055
急に暗くなった

10:41.807 --> 10:43.768
人々が泣きわめいている

10:45.144 --> 10:48.564
隣にいた知り合いを
小突いて

10:48.648 --> 10:50.524
安否を確認したんだ

10:51.150 --> 10:53.444
彼女はもう亡くなっていた

10:54.779 --> 10:57.198
いたる所に死体があった

10:57.948 --> 11:01.494
ひどい光景の中
状況がつかめない

11:03.788 --> 11:06.499
殺人捜査班の刑事も

11:06.582 --> 11:10.169
同じく緊急出動の
要請を受けた

11:11.545 --> 11:14.215
相棒たちと車に乗り

11:14.298 --> 11:17.093
13分署から
現場へ向かった

11:18.010 --> 11:22.598
南タワーからも
煙が上がっているのが見えた

11:22.682 --> 11:26.060
もう片方のタワーにも
何かが衝突した

11:28.688 --> 11:30.231
あり得ない

11:30.314 --> 11:31.774
また衝突だ

11:31.857 --> 11:32.858
ひどい

11:32.942 --> 11:34.443
大惨事だ

11:35.611 --> 11:39.323
車内で顔を見合わせて
確信した

11:39.407 --> 11:41.701
これは事故じゃない

11:44.912 --> 11:47.373
頭に妻の顔が浮かんだ

11:48.416 --> 11:51.836
彼女は大手の投資銀行で
働いていた

11:51.919 --> 11:53.379
市内にいるはずだ

11:53.462 --> 11:56.006
担当している顧客も

11:56.090 --> 11:59.719
世界貿易センター内の
企業が多い

11:59.802 --> 12:02.388
あのビルに
よく出入りしてた

12:03.681 --> 12:06.267
気が動転してしまった

12:07.351 --> 12:10.104
私の携帯電話は古くて

12:10.187 --> 12:13.274
折りたたみ式の
スタータックだった

12:13.357 --> 12:16.610
それで仕事中の妻に
連絡をしようと

12:16.694 --> 12:21.073
電話を掛けたが
繋がらなかった

12:21.157 --> 12:22.491
電波を受信できず

12:22.575 --> 12:26.162
呼び出し音さえ
鳴らなかった

12:28.706 --> 12:31.167
街は大混乱だった

12:32.793 --> 12:37.757
交差点の真ん中に
車を放置する人もいたわ

12:37.840 --> 12:39.759
車を捨てて逃げろ！

12:41.051 --> 12:43.304
私たちは
指揮所へ向かった

12:43.304 --> 12:43.304
私たちは
指揮所へ向かった

12:43.304 --> 12:44.597
世界貿易センター
ジョアン･ダウド

12:44.597 --> 12:44.680
世界貿易センター
ジョアン･ダウド

12:44.680 --> 12:44.680
世界貿易センター
ジョアン･ダウド

12:44.680 --> 12:45.222
チャーチ通りと
ビージー通りね

12:45.222 --> 12:45.306
チャーチ通りと
ビージー通りね

12:45.306 --> 12:45.306
チャーチ通りと
ビージー通りね

12:45.306 --> 12:46.682
現場指揮所

12:46.682 --> 12:46.766
現場指揮所

12:46.766 --> 12:46.766
現場指揮所

12:46.766 --> 12:50.978
メイデン･レーンの
途中まで来て

12:51.061 --> 12:52.438
動けなくなった

12:53.189 --> 12:56.025
仕方なく
車を乗り捨てたわ

12:56.108 --> 12:59.779
世界貿易センターへ
向かって走った

13:02.531 --> 13:06.535
タワーに近づきながら―

13:06.619 --> 13:07.828
上を見上げたの

13:08.412 --> 13:12.541
柵の上に
逃げ出している人がいる

13:14.293 --> 13:17.087
黒煙が立ち込めていた

13:17.588 --> 13:20.174
メモを投げる人もいたわ

13:20.257 --> 13:23.844
どこどこの階にいるから
助けてとね

13:24.470 --> 13:26.597
あんな光景は―

13:29.350 --> 13:32.561
想像を絶してたわ

13:33.145 --> 13:37.149
巡査部長から
走り続けるように言われ

13:37.233 --> 13:39.944
現場へと急いだの

13:40.027 --> 13:42.738
“やることは
行けばわかる”と

13:45.449 --> 13:49.787
78階で起きた火事は
特にひどかった

13:51.539 --> 13:54.917
何かが割れる音が
聞こえて

13:55.000 --> 13:56.836
炎はさらに燃え上がる

13:57.503 --> 14:00.589
天井から何かが落ちて
頭をかすめた

14:01.465 --> 14:04.844
早く逃げなければと
焦るものの―

14:04.927 --> 14:08.722
私がいた78階は
火の海だったんだ

14:08.806 --> 14:10.307
出口などわからない

14:12.893 --> 14:16.897
必死で逃げてくる人を
助けたいと思った

14:18.274 --> 14:20.317
私が駆け出すと

14:20.401 --> 14:25.281
巡査部長が首元をつかんで
引き戻したの

14:26.991 --> 14:28.826
人が飛び降りて―

14:29.952 --> 14:31.495
目の前に落ちた

14:34.790 --> 14:37.084
前にいた人が
巻き添えになった

14:38.586 --> 14:40.296
残酷だった

14:40.921 --> 14:42.423
見るに堪えないわ

14:43.591 --> 14:45.759
助けられなかった

14:48.429 --> 14:52.933
見たことよりも
音の方が記憶に残ってる

14:56.228 --> 14:57.396
ごめんなさい

15:05.654 --> 15:07.531
人が落ちてきたの

15:09.033 --> 15:10.743
あの高さから

15:11.869 --> 15:14.413
ガラスの破片みたいに

15:17.625 --> 15:19.835
見るも無残だった

15:27.843 --> 15:31.388
刑事だから
死体は見慣れている

15:32.222 --> 15:34.058
残忍な殺人現場や

15:34.141 --> 15:36.435
暴力なども見てきた

15:37.394 --> 15:39.897
それでも
ずっと心に残って

15:39.980 --> 15:42.149
消えないことがある

15:43.359 --> 15:45.986
取り残された人々は

15:46.070 --> 15:49.365
生きて焼け死ぬよりも
投身自殺をはかる

15:50.282 --> 15:51.492
究極の選択だ

15:51.575 --> 15:57.164
南タワー 衝突場所
77～85階

15:57.247 --> 15:58.040
Ｅ･ニコルズ
78階

15:58.040 --> 15:58.040
Ｅ･ニコルズ
78階

15:58.040 --> 16:01.377
78階にいた時に
思ったんだ

16:01.460 --> 16:05.714
息子が２人もいるのに
ここから出られない

16:05.798 --> 16:09.510
がれきが多く
異常な熱さだったんだ

16:09.593 --> 16:12.930
逃げてくる男女がいて

16:13.013 --> 16:15.140
一緒に階段を見つけた

16:15.224 --> 16:17.017
75階まで行くと―

16:18.394 --> 16:23.649
２人の消防士が
階段を駆け上がってきた

16:23.732 --> 16:27.903
大きな酸素ボンベや備品を
背負っていた

16:27.987 --> 16:31.031
上の階に行くのは
危険だと言うと

16:31.115 --> 16:32.825
彼らは言ったんだ

16:32.908 --> 16:36.078
“俺たちではなく
自分の心配をしろ”

16:36.161 --> 16:38.956
“78階は俺たちに
任せろ”とね

16:39.039 --> 16:42.418
その言葉に
衝撃を受けた

16:42.501 --> 16:46.296
いかなる状況でも
彼らには覚悟がある

16:46.880 --> 16:47.965
進んで

16:49.925 --> 16:52.803
警察官が総出で

16:52.886 --> 16:55.597
避難誘導を行っていた

16:56.390 --> 16:56.682
アッパー･マンハッタンの
警察官と一緒に―

16:56.682 --> 16:56.682
アッパー･マンハッタンの
警察官と一緒に―

16:56.682 --> 16:58.767
ロウワー･マンハッタン
アッパー･マンハッタン

16:58.767 --> 16:59.518
アッパー･マンハッタンの
警察官と一緒に―

17:00.060 --> 17:01.353
パーク･プレイスに行った

17:01.353 --> 17:01.353
パーク･プレイスに行った

17:01.353 --> 17:01.937
世界貿易センター
パーク･プレイス

17:01.937 --> 17:02.021
世界貿易センター
パーク･プレイス

17:02.021 --> 17:02.021
世界貿易センター
パーク･プレイス

17:02.021 --> 17:03.355
世界貿易センターの
半ブロック先よ

17:03.355 --> 17:05.024
世界貿易センターの
半ブロック先よ

17:05.107 --> 17:08.652
各階に４人の警察官を
配置して

17:08.736 --> 17:10.904
救助活動を行ったわ

17:12.990 --> 17:17.119
降りていく途中で
がれきが散乱していたが

17:17.202 --> 17:21.832
乗り越えて
40階までたどり着いた

17:22.499 --> 17:26.003
エレベーター付近に
いた警官が

17:26.086 --> 17:27.963
“これで下に降りろ”と

17:29.757 --> 17:31.383
１階に着くと

17:31.467 --> 17:34.887
物が散乱し
ほこりまみれだった

17:34.970 --> 17:38.307
ほんの少し先さえ
見えない

17:39.349 --> 17:41.185
やっと外に出られた

17:42.352 --> 17:45.022
依然として
状況は理解できず

17:45.105 --> 17:47.066
まさに大混乱だった

17:50.110 --> 17:53.572
トリアージで
緊急度が高いと判断され

17:53.655 --> 17:56.617
警官に保護されたんだ

17:56.700 --> 17:59.078
名前は
わからなかった

17:59.161 --> 18:01.455
助けてくれる人もいたが

18:01.538 --> 18:03.415
写真を撮る者もいた

18:05.417 --> 18:08.212
警官は私を歩道で
少し休ませ

18:08.295 --> 18:10.798
モイラ･スミス
救急車に乗せてくれた

18:10.798 --> 18:11.507
モイラ･スミス

18:11.507 --> 18:13.133
モイラ･スミス
彼女はまた
ビルに入って行った

18:13.133 --> 18:14.009
彼女はまた
ビルに入って行った

18:17.805 --> 18:21.934
ロジャー･パリーノ

18:22.017 --> 18:24.394
世界貿易センターへ
向かった

18:24.478 --> 18:25.938
ロジャー･パリーノ

18:26.021 --> 18:27.898
現場に着くと

18:27.981 --> 18:30.442
飛行機のエンジンが
落ちていた

18:30.526 --> 18:34.113
そこで製造番号を
調べることにした

18:34.196 --> 18:36.031
機体が判別できる

18:36.615 --> 18:38.117
焦りもあり

18:38.200 --> 18:42.412
指揮を執るよりも
捜査に専念してしまった

18:43.622 --> 18:47.000
一刻も早く
頭を切り替えたかった

18:47.084 --> 18:50.629
歩いて向かった
仮設本部は

18:50.712 --> 18:52.297
南タワーの
向かい側にある

18:52.297 --> 18:52.297
南タワーの
向かい側にある

18:52.297 --> 18:53.757
ロジャー･パリーノ

18:53.757 --> 18:53.841
ロジャー･パリーノ

18:53.841 --> 18:53.841
ロジャー･パリーノ

18:53.841 --> 18:57.136
そこで上層部に連絡をした

19:00.222 --> 19:02.432
世界貿易センターのそばで―

19:03.058 --> 19:06.270
どうすればいいか
立ち往生した

19:08.063 --> 19:10.315
警察学校でも
こんな大惨事は

19:10.399 --> 19:11.650
訓練していない

19:12.860 --> 19:14.945
俺は27歳か―

19:15.028 --> 19:16.989
28歳くらいだった

19:17.489 --> 19:20.325
まだまだ
若造だったんだ

19:21.160 --> 19:21.910
一体―

19:22.494 --> 19:26.123
どうやって伯母を
救おうかと

19:28.876 --> 19:31.712
子供の頃から
ジョアンと一緒だった

19:32.504 --> 19:36.633
警察学校の
卒業式にも来てくれた

19:38.093 --> 19:40.721
家を購入した時も
援助してくれた

19:42.264 --> 19:43.932
頼ってばかりいた

19:44.558 --> 19:47.352
今度は俺が助けたい

19:50.272 --> 19:52.524
方法を考えていた

19:55.027 --> 19:58.030
その時
警部補に出くわした

19:58.113 --> 19:59.323
Ｂ･マクロード

19:59.406 --> 20:03.243
ベライゾンビルまで
一緒に歩いたんだ

20:03.785 --> 20:05.037
音が聞こえた

20:11.501 --> 20:13.462
携帯電話は使えない

20:13.545 --> 20:15.839
固定電話で話していると

20:15.923 --> 20:17.841
電話が揺れた

20:18.467 --> 20:20.344
机の上を滑り始めた

20:20.886 --> 20:22.804
地下鉄みたいだった

20:24.056 --> 20:26.808
地面が揺れるのを
感じたわ

20:26.892 --> 20:29.228
揺れは次第に大きくなった

20:29.311 --> 20:32.147
爆発音かと思った

20:32.898 --> 20:36.652
地面に響き渡るような
爆音だった

20:38.237 --> 20:39.529
こうだ

20:43.283 --> 20:46.245
30階より上は
もう見えなかった

20:49.081 --> 20:51.250
崩れるぞ

20:52.292 --> 20:55.629
午前９時59分

20:55.712 --> 20:57.881
伏せて！

20:57.965 --> 21:00.300
数ブロック離れた場所で

21:00.384 --> 21:05.430
南タワーから白煙が
立ち昇るのが見えた

21:06.014 --> 21:07.432
危ない！

21:09.017 --> 21:12.229
そして煙は
すぐに押し寄せてきた

21:12.896 --> 21:14.690
ものすごい速さだ

21:16.608 --> 21:20.737
相棒と目が合った瞬間
思わず叫んだよ

21:20.821 --> 21:22.614
“早く逃げろ！”とね

21:22.698 --> 21:27.119
衣料品店の中に入って
避難したんだ

21:27.703 --> 21:31.373
あの瞬間
警部補が叫んでいた

21:31.456 --> 21:32.749
“逃げろ！”

21:32.833 --> 21:34.209
早く走れ

21:34.710 --> 21:36.378
急げ！

21:39.464 --> 21:42.968
私たち警察も同じだった

21:43.051 --> 21:46.305
避難誘導をしていた警官が

21:46.388 --> 21:49.850
牛の群れのように
押し寄せてきた

21:50.726 --> 21:54.479
私は顔から地面に
倒れ込んだけど

21:54.563 --> 21:57.774
彼らは私を踏んで
逃げて行った

21:59.484 --> 22:02.988
仕方がなかったと思う

22:03.655 --> 22:05.490
でもムカついたわ

22:06.199 --> 22:09.745
ひざと背骨が
折れる音がして

22:10.370 --> 22:13.665
痛みが襲ってきた

22:14.207 --> 22:18.795
文字どおり
地面に貼りつけにされたの

22:20.922 --> 22:22.215
動けなかった

22:23.759 --> 22:27.304
第23分署の警官がいた

22:27.387 --> 22:29.598
名前は知らないけど

22:29.681 --> 22:31.516
同じように倒れていた

22:32.184 --> 22:35.896
お互いに声を掛け合って
走り出したわ

22:35.979 --> 22:37.189
こっちだ！

22:37.981 --> 22:41.360
がれきを避けようとしても
無理だった

22:41.985 --> 22:45.238
だからブロードウェイへ
逃げて

22:45.322 --> 22:49.451
体を丸めるようにして
身を守った

22:54.831 --> 22:57.292
我々が向かった
第７ビルは―

22:57.376 --> 23:01.463
ツインタワーの
真北に位置している

23:02.005 --> 23:04.549
避難場所のように
思えた

23:06.718 --> 23:08.428
ドアは施錠されていた

23:08.929 --> 23:12.349
銃でガラスを
打ち抜きたかった

23:12.933 --> 23:15.060
路上にいたくはない

23:16.228 --> 23:20.065
誰かが中から鍵を開けて
叫んだんだ

23:20.148 --> 23:21.483
“中に入れ！”と

23:22.275 --> 23:23.193
駆け込んだ

23:23.902 --> 23:27.614
２～３階はガラス張りの
吹き抜けだった

23:29.032 --> 23:32.744
ロビーのガラスは
割れていて

23:32.828 --> 23:36.289
土とほこりが充満していた

23:39.751 --> 23:45.215
間違いなく人生で一番
恐ろしい瞬間だった

23:45.298 --> 23:50.137
これまでも
危険な目には遭ってきた

23:51.721 --> 23:54.641
でも あの時思ったんだ

23:55.308 --> 23:56.893
ここで死ぬんだと

24:04.234 --> 24:07.946
ある感覚が鈍ると
別の感覚が鋭くなる

24:08.029 --> 24:10.532
脳がフル回転していた

24:11.741 --> 24:14.035
私は信心深くないが

24:14.536 --> 24:19.124
いつ死んでもいいような
生き方をすべきだ

24:19.207 --> 24:20.917
私は―

24:21.001 --> 24:22.544
神に祈った

24:22.627 --> 24:23.462
〝ワン･ポリス･プラザ〞

24:23.462 --> 24:23.462
〝ワン･ポリス･プラザ〞

24:23.462 --> 24:25.839
14年間 断酒をしていた

24:25.839 --> 24:27.466
〝ワン･ポリス･プラザ〞

24:27.466 --> 24:27.466
〝ワン･ポリス･プラザ〞

24:27.466 --> 24:28.425
ふと思ったんだ

24:28.425 --> 24:29.468
ふと思ったんだ

24:29.551 --> 24:32.679
“神よ
14年間頑張った”

24:34.556 --> 24:36.308
“家族を頼む”と

24:37.350 --> 24:40.645
あとは
乗り越えるのみだ

24:40.729 --> 24:43.148
ロジャー･パリーノ
北タワー 第７ビル

24:43.148 --> 24:43.148
ロジャー･パリーノ
北タワー 第７ビル

24:43.148 --> 24:45.317
ビルに煙が充満し始めた

24:45.317 --> 24:47.569
ビルに煙が充満し始めた

24:48.236 --> 24:51.781
思い出したのは
小学校の避難訓練だ

24:52.365 --> 24:55.994
姿勢を低く
床をはって前に進む

24:56.077 --> 24:58.955
ただし 今回の煙は

24:59.539 --> 25:03.502
下側が濃く
上に行くほど薄いんだ

25:04.002 --> 25:08.882
頭が混乱して迷いが生じた

25:08.965 --> 25:13.178
学校で学んだことは
何だったんだって

25:15.555 --> 25:17.682
タワーが崩れるぞ

25:17.766 --> 25:19.059
おしまいだ

25:19.142 --> 25:20.727
全滅だ

25:23.939 --> 25:25.982
第７ビルは―

25:26.066 --> 25:28.610
大きな被害は受けなかった

25:29.778 --> 25:31.154
死なずに済んだ

25:32.030 --> 25:34.574
任務に戻り
使命を果たす

25:36.910 --> 25:39.538
室内は何も見えない

25:39.621 --> 25:42.249
安物の懐中電灯なら
持っていた

25:42.332 --> 25:46.586
叫び声がする方へ
向かって行くと

25:47.087 --> 25:49.172
警察は私だけだった

25:50.006 --> 25:54.177
消防士か警備員でも
構わないが

25:54.803 --> 25:56.805
“警察が来たぞ”と
言ったんだ

25:57.973 --> 25:58.974
その…

26:00.433 --> 26:03.270
助けに来たが
私１人では

26:03.353 --> 26:04.479
手が足りない

26:07.107 --> 26:08.733
南タワーが崩れた

26:09.359 --> 26:10.735
仕切り直しだ

26:11.570 --> 26:14.489
我々は北タワーへと
向かった

26:15.991 --> 26:16.866
消防士がいた

26:20.829 --> 26:23.081
目を水で冷やす者や―

26:23.957 --> 26:25.667
泣く者もいた

26:28.628 --> 26:33.049
市民たちも何とか
避難していた

26:33.675 --> 26:36.511
ある男性と
ハグをしたんだ

26:36.595 --> 26:40.098
俺より年上で40代くらいだ

26:40.599 --> 26:42.559
泣いていて―

26:43.727 --> 26:44.936
落胆していた

26:45.437 --> 26:46.813
俺も同じだった

26:46.896 --> 26:48.481
だから励ましたんだ

26:51.401 --> 26:53.528
視界が開けてきた

26:54.195 --> 26:57.532
現在のグランド･ゼロに
行って

26:57.616 --> 26:59.242
避難救助を
手伝おうと思った

26:59.242 --> 26:59.242
避難救助を
手伝おうと思った

26:59.242 --> 27:01.161
〝チャーチ通り〞

27:01.161 --> 27:01.911
避難救助を
手伝おうと思った

27:04.414 --> 27:08.043
でも そこには何もなかった

27:09.210 --> 27:12.172
ビルのがれきが

27:12.255 --> 27:15.592
道の真ん中に
あるだけだった

27:17.844 --> 27:17.844
２番目に攻撃された
南タワーが

27:17.844 --> 27:21.306
北タワー93～99階
南タワー77～85階

27:21.389 --> 27:23.141
先に崩壊した

27:23.224 --> 27:24.851
より低層への攻撃が

27:24.934 --> 27:27.562
建物の被害を大きくしたんだ

27:27.646 --> 27:29.689
１９９３年２月26日

27:29.773 --> 27:33.610
１９９３年に起きた
爆発事件後のことだ

27:33.693 --> 27:35.945
航空機が衝突しても

27:36.029 --> 27:39.157
タワーは倒壊しないと
教わった

27:39.240 --> 27:41.701
その教えは間違いだった

27:42.661 --> 27:45.080
タワーが崩れるから
離れて

27:45.163 --> 27:46.247
本当に？

27:46.331 --> 27:47.457
もうすぐよ

27:47.540 --> 27:50.001
大勢の警官を配置して

27:50.085 --> 27:52.504
建物に近寄れないようにした

27:52.587 --> 27:55.423
崩れ落ちるのは
時間の問題だ

27:55.507 --> 27:57.592
早く逃げて

27:57.676 --> 28:01.888
救急隊が大勢いたので
声をかけると

28:01.971 --> 28:04.182
“救助に行く”と

28:04.265 --> 28:05.433
危険すぎる

28:06.142 --> 28:09.479
“助けを待ってる人がいる”と

28:09.562 --> 28:11.398
俺は臆病者だ

28:13.233 --> 28:14.859
逃げようとしてた

28:16.528 --> 28:17.987
もうやけくそだ

28:18.071 --> 28:20.907
彼らに負けじと
俺も残った

28:20.990 --> 28:22.409
離れろ

28:23.243 --> 28:27.664
北タワーにあるアンテナが
傾き始めた

28:28.790 --> 28:30.500
音がしたんだ

28:30.583 --> 28:31.584
来るぞ

28:32.877 --> 28:34.337
崩れる音だ

28:36.339 --> 28:38.216
２ブロック先にいても―

28:40.927 --> 28:42.345
鳴り響いていた

28:43.972 --> 28:47.058
そしてタワーは
崩れ落ちた

28:54.065 --> 28:55.191
午前10時28分

28:55.275 --> 28:57.026
タワーが崩れた

28:57.569 --> 28:59.946
走れ！　離れろ！

29:02.615 --> 29:04.909
ビルが崩壊する間

29:04.993 --> 29:06.995
息子たちのことを考えた

29:13.084 --> 29:14.586
勇気をもらった

29:15.420 --> 29:17.172
生きなければと

29:20.091 --> 29:21.551
身を伏せた

29:22.343 --> 29:23.553
こっちだ

29:24.220 --> 29:27.599
歩道の縁石に身を隠した

29:27.682 --> 29:30.894
100キロを超える
この巨体を

29:30.977 --> 29:34.439
15センチの
縁石に押し込めたんだ

29:34.522 --> 29:36.524
生き残るために

29:37.233 --> 29:41.070
訓練を思い出し
爆破の方向に足を向けた

29:43.072 --> 29:45.492
台風のような激しさだ

29:46.326 --> 29:49.537
トラックもなぎ倒された

29:51.414 --> 29:53.708
周囲が暗くなった

29:56.419 --> 29:57.796
何も見えない

29:57.879 --> 30:00.507
異常なほどの静けさだ

30:02.842 --> 30:04.469
死んだと思ったよ

30:05.637 --> 30:07.347
痛みも感じない

30:10.558 --> 30:14.312
すると突然
息ができなくなった

30:15.230 --> 30:19.651
のどの奥に
手を突っ込んで

30:19.734 --> 30:23.154
セメントの塊を取り出した

30:24.072 --> 30:26.574
咳き込みながら倒れると―

30:27.075 --> 30:28.785
女性につかまれた

30:29.369 --> 30:32.413
消火栓の水で
目を洗ってくれて

30:32.497 --> 30:34.666
水を飲ませてくれた

30:35.166 --> 30:36.668
顔を覚えてる

30:37.377 --> 30:40.213
安堵した瞬間だった

30:40.296 --> 30:43.675
死にそうな俺を
救ってくれた

30:46.678 --> 30:48.388
ジョアンの無事を祈った

30:49.430 --> 30:52.475
彼女の同僚の無事を祈った

30:52.976 --> 30:55.520
大勢の無事を祈ったんだ

30:56.521 --> 30:58.106
ショック状態で―

30:59.065 --> 31:03.611
目の前で起きたことが
理解できなかった

31:03.695 --> 31:06.865
〝シムズ衣料品店〞

31:06.948 --> 31:08.950
店の中では

31:09.033 --> 31:12.954
買い物客が
パニックになっていた

31:13.037 --> 31:15.164
避難させないといけない

31:16.291 --> 31:19.544
煙が立ち込め
目が焼けそうだった

31:20.461 --> 31:24.424
陳列棚にあったハンカチを

31:24.507 --> 31:25.842
濡らして配った

31:27.302 --> 31:29.721
その場にいた客と従業員に

31:29.804 --> 31:32.724
ハンカチで顔を覆わせた

31:32.807 --> 31:36.895
煙を吸い込まないように
するためだ

31:39.689 --> 31:44.944
一列になって南側の
海辺へと誘導した

31:45.028 --> 31:46.446
前に進んで

31:46.529 --> 31:49.949
フェリーや自家用船を使って

31:50.033 --> 31:53.036
マンハッタンから
避難させた

31:54.370 --> 31:57.332
我々はその場に留まり

31:57.415 --> 31:59.667
次の策を練ったんだ

32:00.835 --> 32:03.171
私は妻のことを考えた

32:03.254 --> 32:04.631
無事なのかどうか

32:04.714 --> 32:07.550
もう一度
連絡をしてみた

32:07.634 --> 32:11.804
いくら掛けても
繋がらない

32:11.888 --> 32:14.432
着信音さえ鳴らなかった

32:17.226 --> 32:19.103
通信は途絶えていた

32:19.771 --> 32:23.316
タワーに設置された
アンテナは基地局だ

32:23.399 --> 32:26.903
携帯電話やテレビ
ラジオが利用してる

32:26.986 --> 32:29.989
他の機関と
連絡が取れなくなった

32:31.115 --> 32:36.079
トランシーバーで
分署に連絡していたわ

32:36.162 --> 32:40.458
お互いの通信を
聞くことができるの

32:40.541 --> 32:43.044
指揮所は
ビージー通りの北側だ

32:43.127 --> 32:44.420
了解

32:44.504 --> 32:45.964
それ以外なかった

32:46.798 --> 32:50.093
静まり返っていたわ

32:52.345 --> 32:56.391
消防士たちの警告音が
鳴り響いていた

32:56.474 --> 33:00.728
彼らの酸素ボンベの
音だった

33:01.896 --> 33:06.442
静かだけど
耳をつんざくような

33:06.526 --> 33:10.571
マンハッタン特有の
喧騒だった

33:13.992 --> 33:16.619
あの日
私が経験したのは

33:16.703 --> 33:19.914
孤独だったんだと思う

33:21.082 --> 33:23.626
仲間たちと
離れ離れになった

33:24.377 --> 33:25.420
大きな痛手だ

33:26.754 --> 33:29.924
このような大惨事が起きて

33:31.134 --> 33:35.221
その感覚は
一層大きくなっていた

33:35.304 --> 33:36.723
完全な孤立状態だ

33:38.349 --> 33:42.186
仲間がいるか
探しに出たんだ

33:42.270 --> 33:43.521
〝オハラズ
レストラン＆パブ〞

33:43.521 --> 33:43.521
〝オハラズ
レストラン＆パブ〞

33:43.521 --> 33:45.732
バーの前を通り過ぎて

33:45.732 --> 33:45.815
〝オハラズ
レストラン＆パブ〞

33:45.815 --> 33:45.815
〝オハラズ
レストラン＆パブ〞

33:45.815 --> 33:46.232
ふと思った

33:46.232 --> 33:46.941
ふと思った

33:47.942 --> 33:49.736
ひらめいたんだ

33:50.945 --> 33:54.073
バーに立ち寄っても
文句は言われまい

33:55.533 --> 33:59.495
自分のために
ウイスキーを注いだよ

33:59.579 --> 34:02.248
アルコール依存症だった

34:03.291 --> 34:05.418
耳元で
ささやき声がした

34:05.501 --> 34:08.421
“少しくらい
いいじゃないか”と

34:08.504 --> 34:11.966
頭の中で
変な会話を繰り返す

34:12.050 --> 34:13.176
私は―

34:14.677 --> 34:17.096
“勤務中だからダメだ”と

34:17.180 --> 34:18.222
そうして―

34:18.931 --> 34:22.143
酒をやめて
もう38年になった

34:24.979 --> 34:29.609
私は警視正で
ブロンクス地区の統括だった

34:29.692 --> 34:30.568
ジョー･レズニック
世界貿易センター

34:30.568 --> 34:30.568
ジョー･レズニック
世界貿易センター

34:30.568 --> 34:32.779
現場に急行した

34:33.654 --> 34:35.490
トリニティ通りに着くと

34:35.573 --> 34:36.115
ジョー･レズニック

34:36.115 --> 34:36.115
ジョー･レズニック

34:36.115 --> 34:38.451
北タワーは崩壊していた

34:38.451 --> 34:38.951
ジョー･レズニック

34:38.951 --> 34:38.951
ジョー･レズニック

34:38.951 --> 34:39.368
通りの角には
バーガーキングがある

34:39.368 --> 34:39.452
通りの角には
バーガーキングがある

34:39.452 --> 34:39.452
通りの角には
バーガーキングがある

34:39.452 --> 34:43.122
ジョー･レズニック
元警視監

34:43.706 --> 34:45.917
それを利用して

34:46.000 --> 34:49.378
バーガーキングに
仮設本部を設置した

34:49.462 --> 34:50.797
〝バーガーキング
ＮＹ市警察 仮設本部〞

34:50.797 --> 34:50.797
〝バーガーキング
ＮＹ市警察 仮設本部〞

34:50.797 --> 34:53.549
それぞれの配備を決め

34:53.549 --> 34:53.633
〝バーガーキング
ＮＹ市警察 仮設本部〞

34:53.633 --> 34:53.633
〝バーガーキング
ＮＹ市警察 仮設本部〞

34:53.633 --> 34:54.884
一日中駆け回った

34:54.884 --> 34:56.010
一日中駆け回った

34:57.011 --> 34:58.513
警官たちは

34:58.596 --> 35:02.558
ブルックリンや
マンハッタンを走り回った

35:04.227 --> 35:09.232
あの時初めて
刑事の仕事が嫌になった

35:09.315 --> 35:09.315
家族と一緒にいたかった

35:09.315 --> 35:12.193
アル･タイタス
殺人捜査班 元刑事

35:13.027 --> 35:16.697
家族が一番だが
そうも言っていられない

35:16.781 --> 35:20.576
クイーンズから
マンハッタンへ急いだ

35:24.038 --> 35:25.790
ブロンクスから向かった

35:25.873 --> 35:25.873
アーマ･リベラ
ＮＹ市警察　元刑事

35:25.873 --> 35:27.917
自分の車は故障するし

35:28.000 --> 35:30.962
何もかも止まっていた

35:31.045 --> 35:32.463
電車も動かず

35:32.547 --> 35:35.133
マンハッタンから
徒歩で移動した

35:35.216 --> 35:38.553
ヒッチハイクをしても
つかまらない

35:39.220 --> 35:42.265
レキシントン行きの
バスも満席で

35:42.348 --> 35:44.684
途中で降りて
分署まで歩いたわ

35:44.684 --> 35:44.684
途中で降りて
分署まで歩いたわ

35:44.684 --> 35:46.602
第13分署
アーマ･リベラ

35:46.686 --> 35:47.645
〝第13警察署へようこそ〞

35:47.645 --> 35:47.645
〝第13警察署へようこそ〞

35:47.645 --> 35:50.022
大勢の知り合いが
行方不明だった

35:52.024 --> 35:53.985
居場所もつかめない

35:55.736 --> 35:59.490
ＮＹ市警察は
行方不明者の捜索を始めた

35:59.574 --> 36:01.492
民間人や救急隊員―

36:02.577 --> 36:06.080
警察官も
リストに載っていた

36:06.622 --> 36:08.457
一旦無線を切れ

36:08.541 --> 36:11.043
女性と警官が倒れている

36:11.919 --> 36:16.132
建物に閉じ込められた人を
探していた

36:16.215 --> 36:19.719
女性警官は？
最後にいた場所は？

36:20.219 --> 36:22.471
がれきの中を出入りして

36:22.555 --> 36:26.517
動けない人たちの
救助にあたった

36:26.601 --> 36:30.646
そのため靴は焼け焦げ

36:30.730 --> 36:32.982
腕にも火傷を負ったわ

36:35.610 --> 36:37.111
頭を悩ませたのは

36:37.195 --> 36:38.863
行方不明者の
管理方法だった

36:38.863 --> 36:38.863
行方不明者の
管理方法だった

36:38.863 --> 36:40.573
〝倒壊 救助〞

36:40.656 --> 36:43.075
行方不明者の身元確認や

36:43.159 --> 36:45.328
建物内での生存確認だ

36:45.411 --> 36:47.371
第13分署

36:48.497 --> 36:50.458
第13分署を出発して

36:50.541 --> 36:50.541
世界貿易センター

36:50.541 --> 36:52.293
世界貿易センターへ
向かった

36:52.293 --> 36:53.794
世界貿易センターへ
向かった

36:54.754 --> 36:59.008
隣人のビル･マッギンの
安否確認に行ったの

37:00.259 --> 37:02.386
あの日 家を出る前に

37:02.470 --> 37:04.639
ビルの奥さんが来た

37:05.223 --> 37:07.183
ビルは勤務中で

37:07.266 --> 37:09.769
連絡が取れないと
言っていた

37:09.852 --> 37:12.355
彼を探す約束をしたの

37:14.232 --> 37:15.441
現場に着いて

37:15.524 --> 37:18.486
彼を見かけたか
聞いて回った

37:18.569 --> 37:21.614
消防署に勤めていたから

37:22.198 --> 37:24.242
同僚の行方も追ったわ

37:25.243 --> 37:27.912
すると
ある消防士が―

37:28.412 --> 37:30.957
全員死んだと

37:33.125 --> 37:34.752
言葉がなかった

37:35.253 --> 37:37.922
娘のコルデリアは６歳で

37:38.005 --> 37:40.508
あの日の朝も うちに来た

37:40.591 --> 37:44.053
私の息子と遊んでいて
こう言ったの

37:44.136 --> 37:45.763
“歯が抜けた”と

37:45.846 --> 37:49.433
最初の歯だから
“早くパパに見せたい”と

37:50.893 --> 37:52.853
彼女の想いを知りながら

37:52.937 --> 37:55.856
父親が帰れないことも
わかった

37:55.940 --> 37:58.234
本当につらかったわ

38:04.031 --> 38:06.033
マンハッタン橋の近くで

38:06.117 --> 38:08.411
ＦＤＲドライブを離れた

38:08.911 --> 38:11.914
誰かが叫んでたんだ

38:11.998 --> 38:13.708
“ここから離れろ”

38:13.791 --> 38:17.086
“マンハッタン橋が
爆破されるぞ”と

38:19.046 --> 38:20.881
大混乱になり

38:20.965 --> 38:23.217
我々も焦っていた

38:24.427 --> 38:27.346
我に返って
逃げてはいけないと

38:29.724 --> 38:33.561
爆弾処理班が調べたが
爆弾は見つからない

38:33.644 --> 38:34.895
何もなかった

38:35.646 --> 38:37.898
でも それで良かったんだ

38:37.982 --> 38:40.526
次の攻撃に備えられる

38:40.609 --> 38:41.861
必死だった

38:43.863 --> 38:45.906
うわさが飛び交っていた

38:47.033 --> 38:52.204
８機の飛行機が消息不明との
話まであった

38:52.288 --> 38:54.707
中には
正しい情報もあった

38:56.125 --> 38:58.461
国防総省が攻撃され―

38:59.170 --> 39:03.549
ペンシルベニア州にも
飛行機が墜落した

39:04.633 --> 39:08.012
複数の場所で
同時に攻撃が起こり

39:08.095 --> 39:10.598
テロリストの計画が
見えなかった

39:11.432 --> 39:13.851
次の標的がエンパイア･
ステート･ビルか

39:13.851 --> 39:13.851
次の標的がエンパイア･
ステート･ビルか

39:13.851 --> 39:14.352
ウォール･ストリート駅

39:14.352 --> 39:14.435
ウォール･ストリート駅

39:14.435 --> 39:14.435
ウォール･ストリート駅

39:14.435 --> 39:17.063
地下鉄かもわからない

39:17.146 --> 39:21.776
ただ攻撃するなら
同じ日だと思ったんだ

39:25.071 --> 39:29.200
ずっと人々の
救助を行ってきたが

39:29.700 --> 39:31.535
妻とは会えなかった

39:33.037 --> 39:35.456
もう一度
電話を掛けてみた

39:35.998 --> 39:40.294
ベビーシッターとは
連絡が取れたので

39:40.795 --> 39:43.714
妻から連絡があったか
聞いたんだ

39:44.757 --> 39:47.635
ニュージャージー州に
妻はいた

39:48.761 --> 39:50.388
無事だった

39:51.430 --> 39:54.558
おかげで救助活動に
集中でき―

39:54.642 --> 39:58.479
タワーにいる人々を
救いたいと思った

40:05.778 --> 40:09.198
放心状態だった

40:10.157 --> 40:12.743
脱水症状があるまま

40:12.827 --> 40:16.247
１人で歩き回っていたわ

40:17.540 --> 40:20.668
ウールワース･ビルに行くと

40:20.751 --> 40:21.252
〝ウールワース〞

40:21.252 --> 40:21.252
〝ウールワース〞

40:21.252 --> 40:23.963
パヌッチョに会えたの

40:23.963 --> 40:25.131
パヌッチョに会えたの

40:25.214 --> 40:29.093
巡査部長で
夜勤で一緒だった

40:29.176 --> 40:32.346
やっと知り合いに
会えたの

40:32.847 --> 40:36.976
彼も私の顔を見て
安心してた

40:37.059 --> 40:38.227
ピート･パヌッチョ
ジョアン･ダウド

40:38.227 --> 40:38.227
ピート･パヌッチョ
ジョアン･ダウド

40:38.227 --> 40:41.439
19分署の警官に会えて
ホッとしたんだ

40:41.439 --> 40:42.606
19分署の警官に会えて
ホッとしたんだ

40:42.690 --> 40:43.607
生きていた

40:43.691 --> 40:45.985
我々がいた場所は―

40:46.068 --> 40:48.571
数ブロックしか
離れていなかった

40:48.654 --> 40:51.740
それほどまでに
混乱していた

40:52.450 --> 40:54.577
彼は“ひどい有様だ”と

40:55.077 --> 40:57.496
お互い様だと思ったわ

40:57.580 --> 41:00.291
ジョアンは
脚を引きずっていた

41:00.875 --> 41:03.127
ひざもかなり…

41:03.210 --> 41:07.548
私だったら
泣き叫んでいたと思う

41:07.631 --> 41:08.799
でも彼女は―

41:09.550 --> 41:12.595
“やるべきことを
やりましょう”

41:12.678 --> 41:14.513
“病院はそれからよ”と

41:16.807 --> 41:18.809
指揮官たちが来て

41:18.893 --> 41:18.893
ダウドとパヌッチョ
第７ビル

41:18.893 --> 41:23.189
“第７ビルの通りに
人員が必要だ”と

41:23.189 --> 41:23.606
ダウドとパヌッチョ
第７ビル

41:23.689 --> 41:25.065
火災が発生した

41:26.400 --> 41:28.611
午後５時20分

41:28.694 --> 41:30.905
断末魔の叫びのようだった

41:35.034 --> 41:36.076
避難した

41:43.792 --> 41:47.171
土ぼこりやがれきの塊が

41:47.254 --> 41:50.424
ブロードウェイを
通り抜けた

41:52.927 --> 41:55.429
終わりが見えない

42:08.776 --> 42:11.028
やっと家に帰れた

42:11.111 --> 42:15.616
もう帰ってこれないと
思っていたわ

42:15.699 --> 42:18.661
娘が思い切り
抱きしめてくれた

42:19.828 --> 42:23.040
“帰ってくると信じてた”と

42:23.541 --> 42:25.376
無事を信じてくれていた

42:26.377 --> 42:30.422
浴槽に座り込んだ私を

42:30.506 --> 42:34.218
10歳の娘が
洗ってくれたの

42:35.094 --> 42:37.221
“生きててよかった”

42:38.430 --> 42:41.392
“ママが帰って来た”と

42:44.395 --> 42:47.398
妻と私は感傷的になって

42:47.481 --> 42:49.525
娘を抱きしめた

42:49.608 --> 42:51.443
その夜は３人で寝たよ

42:52.903 --> 42:56.407
嫌な予感や―

42:57.074 --> 43:00.786
恐怖心のようなもの

43:00.869 --> 43:03.664
それらが消え去ったんだ

43:03.747 --> 43:06.041
家族と寝ている間はね

43:06.125 --> 43:08.919
気分が安らいだんだ

43:11.255 --> 43:13.549
寝られたのは１時間だ

43:13.632 --> 43:17.928
シャワーを浴びて
着替えたら任務に戻る

43:18.887 --> 43:20.598
午前４時には仕事だ

43:20.681 --> 43:23.767
2001年９月12日

43:24.351 --> 43:26.270
仮設本部が設置され

43:26.353 --> 43:28.731
具体的な行動が始まった

43:29.440 --> 43:32.067
すべての警官が
動員されて

43:32.151 --> 43:36.113
世界貿易センターの
任務にあたる

43:39.491 --> 43:41.368
跡地の担当だった

43:41.452 --> 43:44.538
〝世界貿易センター跡地
グランド･ゼロ〞

43:44.622 --> 43:48.751
数日後
指揮官が言ったんだ

43:48.834 --> 43:52.254
“全員 分署に戻って
着替えろ”と

43:52.338 --> 43:54.381
“私服に着替えて”

43:54.465 --> 43:57.009
“略奪行為を取り締まれ”と

43:58.093 --> 43:59.887
俺は断った

44:00.596 --> 44:01.847
できなかった

44:02.348 --> 44:05.684
泣いて
取り乱していたんだ

44:05.768 --> 44:08.187
すぐにでも
現場に戻りたかった

44:08.270 --> 44:11.815
略奪者探しなんて
どうでもいい

44:12.608 --> 44:15.819
あの場所で
ジョアンを探すんだ

44:17.321 --> 44:20.741
指揮官に直談判すると

44:20.824 --> 44:22.826
“グランド･ゼロに行け”と

44:22.910 --> 44:26.163
“気が済むまで
何日いても構わない”

44:26.747 --> 44:29.541
“安否確認の
連絡だけはしろ”とね

44:29.625 --> 44:32.961
“関係者以外 立ち入り禁止”

44:33.045 --> 44:36.757
行方不明者の
絞り込みが始まった

44:36.840 --> 44:41.553
リストには
民間人が2976人

44:41.637 --> 44:44.556
港湾局の警官が37人

44:45.557 --> 44:49.019
ＮＹ市の消防士が343人

44:49.103 --> 44:53.148
ＮＹ市警察の
警官が23人

44:53.649 --> 44:56.276
全員タワー周辺で

44:56.360 --> 44:57.361
死んでいた

45:00.739 --> 45:04.535
悲しいが
私の知り合いもいた

45:05.035 --> 45:06.829
モイラ･スミスだ

45:06.912 --> 45:10.124
モイラ･スミス

45:10.207 --> 45:14.586
あの日の朝
13分署で見かけたんだ

45:16.213 --> 45:18.674
昔 近所に住んでいた

45:18.674 --> 45:18.674
昔 近所に住んでいた

45:18.674 --> 45:19.174
〝モイラ･スミス
２００１年９月11日〞

45:19.174 --> 45:19.883
〝モイラ･スミス
２００１年９月11日〞

45:19.883 --> 45:19.883
〝モイラ･スミス
２００１年９月11日〞

45:19.883 --> 45:23.303
命を落とした
唯一の女性警官だった

45:23.303 --> 45:24.596
命を落とした
唯一の女性警官だった

45:24.680 --> 45:26.640
“警察官
モイラ･スミス”

45:26.724 --> 45:29.727
私の管轄区域の
警官だったの

45:30.227 --> 45:33.272
彼女には
小さな娘がいたのよ

45:34.565 --> 45:37.443
更衣室で
時々見かけたわ

45:37.526 --> 45:39.486
警察の女子寮でね

45:39.570 --> 45:41.572
頬が赤くてかわいかった

45:43.407 --> 45:44.950
つらかったわ

45:45.826 --> 45:47.119
〝亡くなる数分前〞

45:47.119 --> 45:47.119
〝亡くなる数分前〞

45:47.119 --> 45:49.121
救助にあたる彼女を
新聞で見たんだ

45:49.121 --> 45:49.204
救助にあたる彼女を
新聞で見たんだ

45:49.204 --> 45:49.204
救助にあたる彼女を
新聞で見たんだ

45:49.204 --> 45:52.291
〝モイラ･スミスは
男性を救助〞

45:52.291 --> 45:53.041
〝モイラ･スミスは
男性を救助〞

45:53.041 --> 45:53.041
〝モイラ･スミスは
男性を救助〞

45:53.041 --> 45:55.002
男性を保護していた

45:57.838 --> 46:00.924
病院に搬送された時間は
わからない

46:01.008 --> 46:02.551
階下に着いた時もだ

46:02.634 --> 46:05.679
恐らくタワーが
倒壊した頃で

46:05.763 --> 46:09.391
少し遅かったら
命はなかったと思う

46:10.309 --> 46:12.144
彼女のおかげで

46:12.227 --> 46:16.899
どれほどの人が
助かったかわからない

46:18.108 --> 46:22.321
彼女は自分の仕事に
ひたむきだった

46:22.404 --> 46:26.033
危険を顧みず
人命を救おうとした

46:29.578 --> 46:32.456
時が経ち
俺たち家族は

46:32.539 --> 46:35.459
ジョアンが
帰らないと悟った

46:36.168 --> 46:37.836
希望を失った

46:38.712 --> 46:40.589
現実の始まりだ

46:41.381 --> 46:44.468
葬儀の手配を
することになった

46:47.387 --> 46:51.517
段取りをする日に
俺は帰宅した

46:52.643 --> 46:54.228
電話が鳴って―

46:54.728 --> 46:57.022
相手は叔父のマイクだった

46:57.105 --> 47:01.026
大柄でがっしりした
叔父の声だった

47:01.860 --> 47:04.112
声を詰まらせて
話してる

47:04.613 --> 47:06.448
“連絡は？”と

47:07.199 --> 47:08.200
理由を尋ねた

47:09.368 --> 47:11.787
“ジョアンが見つかった”と

47:13.497 --> 47:15.332
クソッ

47:18.293 --> 47:19.628
遺体が発見された

47:20.629 --> 47:21.630
でも…

47:32.766 --> 47:34.601
苦しみは続いてる

47:37.938 --> 47:39.481
こうなることは―

47:40.440 --> 47:41.441
わかってた

47:42.317 --> 47:43.318
わかってたよ

47:44.862 --> 47:47.948
多くの人が
行方不明のままだ

47:49.199 --> 47:51.451
一生そのままかも
しれない

47:52.119 --> 47:55.372
だから運が
よかったとも思う

47:55.455 --> 47:58.292
数週間で
見つかったんだから

47:58.375 --> 48:01.587
バケツを後ろに回せ

48:01.670 --> 48:03.255
最後の救助は

48:03.338 --> 48:06.508
ビル倒壊から
27時間後だった

48:06.592 --> 48:07.634
バーバラ･ブッチャー

48:07.634 --> 48:09.928
バーバラ･ブッチャー
それきりだった

48:09.928 --> 48:10.429
バーバラ･ブッチャー

48:10.429 --> 48:11.054
バーバラ･ブッチャー
すぐに遺体の回収活動に
変わったの

48:11.054 --> 48:15.392
すぐに遺体の回収活動に
変わったの

48:16.852 --> 48:21.356
検死局では
身元の確認を続けた

48:21.440 --> 48:23.525
できることは何でもした

48:23.609 --> 48:26.570
家族の元へ帰すためにね

48:29.656 --> 48:31.158
遺族は必死なんだ

48:32.075 --> 48:34.620
ある家族は
たくさんの質問をしてきた

48:34.620 --> 48:34.620
ある家族は
たくさんの質問をしてきた

48:34.620 --> 48:35.871
トム･ホヴァギム
ＮＹ市警察　元刑事

48:35.871 --> 48:35.954
トム･ホヴァギム
ＮＹ市警察　元刑事

48:35.954 --> 48:35.954
トム･ホヴァギム
ＮＹ市警察　元刑事

48:35.954 --> 48:38.165
俺が書類を作る間も

48:38.248 --> 48:42.586
ＤＮＡ鑑定をしてほしいと
言ってきた

48:43.921 --> 48:45.464
とてもつらかった

48:45.547 --> 48:49.259
恐怖と悲しみに
満ちた顔をしていた

48:51.136 --> 48:55.098
あの朝 2976人の
市民が殺された

48:55.724 --> 48:57.851
25年が経ち―

48:57.935 --> 49:00.187
６割の人の身元が
判明した

49:01.104 --> 49:05.025
４割の遺族は
埋葬さえできていない

49:05.108 --> 49:07.319
心が壊れてしまうわ

49:08.820 --> 49:10.197
９･11が起きて

49:10.280 --> 49:12.866
死体のにおいに慣れた

49:13.825 --> 49:16.078
安置所で
多くの死体を見た

49:17.120 --> 49:20.248
最初は耐えられず
吐きそうだった

49:20.749 --> 49:23.752
次第ににおいは
気にならなくなった

49:25.629 --> 49:29.633
12台もの冷凍トラックを

49:29.716 --> 49:31.843
空き地に用意した

49:32.844 --> 49:36.682
女性たちのグループが
献花をしたり

49:36.765 --> 49:41.103
大きな花輪を
故人に捧げてくれた

49:42.521 --> 49:46.316
白いテントで覆われた
その場所は

49:46.400 --> 49:49.277
記念公園になっている

49:49.861 --> 49:52.114
壁には
たくさんの貼り紙や

49:52.614 --> 49:53.115
〝行方不明〞

49:53.115 --> 49:53.115
〝行方不明〞

49:53.115 --> 49:54.241
写真が貼ってあった

49:54.241 --> 49:55.075
写真が貼ってあった

49:57.119 --> 49:58.954
その中の１枚は

49:59.037 --> 50:01.206
子供が書いたものだった

50:01.289 --> 50:04.251
“ママ”と書いてあった

50:05.961 --> 50:09.881
私たちの仕事の
意義を思い出したわ

50:09.965 --> 50:12.134
〝行方不明〞

50:12.217 --> 50:13.635
〝パパはどこ？〞

50:13.719 --> 50:17.055
テロから数カ月後
ビルが見つかった

50:17.848 --> 50:20.976
遺体が発見されたと
聞いたの

50:21.810 --> 50:25.647
安置所に消防士の
遺体が運ばれていた

50:25.731 --> 50:27.858
彼だとは気づかず

50:27.941 --> 50:29.276
後で知ったの

50:30.944 --> 50:33.739
覚えているのは
雨が降ると

50:33.822 --> 50:36.491
彼はいつも
靴を外に出していた

50:36.575 --> 50:40.537
ビルの靴と
コーデリアとリアムの靴

50:40.620 --> 50:41.997
子供の分もあった

50:43.623 --> 50:47.919
９･11の事件後
家に帰ると雨が降っていた

50:48.003 --> 50:52.174
子供の靴はあるけど
ビルの分はなかった

50:52.257 --> 50:53.717
ショックだった

50:53.800 --> 50:56.219
死んだなんてウソみたい

50:58.555 --> 51:03.101
救急隊員が
発見される度に

51:03.185 --> 51:05.187
活動を停止した

51:05.270 --> 51:07.689
星条旗を立て

51:07.773 --> 51:10.609
皆で立ち上がり
敬意を表した

51:10.692 --> 51:14.905
そしてグランド･ゼロから
運び出される

51:15.614 --> 51:17.491
思い出すと―

51:18.784 --> 51:20.702
涙が出てくる

51:29.836 --> 51:32.756
事件後の復旧作業は

51:32.839 --> 51:34.466
約９カ月にも及んだ

51:34.549 --> 51:37.928
2002年の５月まで
続いたんだ

51:39.387 --> 51:39.387
ロジャー･パリーノ

51:39.387 --> 51:41.181
つらかった

51:41.181 --> 51:41.681
ロジャー･パリーノ

51:41.681 --> 51:41.681
ロジャー･パリーノ

51:41.681 --> 51:42.849
まともに
仕事もできなかった

51:42.849 --> 51:45.268
まともに
仕事もできなかった

51:45.352 --> 51:48.772
泣いてばかりいた

51:49.856 --> 51:52.192
赤子のようにね

51:52.901 --> 51:57.322
自分のした事を
思い出そうとして―

51:57.823 --> 52:01.076
恐ろしくなったんだ

52:02.035 --> 52:05.997
ようやく振り返ることが
でき始めたよ

52:08.083 --> 52:08.083
〝第１級殺人裁判〞

52:08.083 --> 52:10.085
殺人は続いてるの

52:10.168 --> 52:10.168
〝遺体を発見〞

52:10.168 --> 52:11.461
ビルの倒壊で
大勢の人が死んだわ

52:11.461 --> 52:11.545
ビルの倒壊で
大勢の人が死んだわ

52:11.545 --> 52:11.545
ビルの倒壊で
大勢の人が死んだわ

52:11.545 --> 52:13.630
〝１人目の犯人を逮捕〞

52:13.713 --> 52:18.009
全力で捜査を続けなければ
いけなかった

52:19.136 --> 52:23.849
日常生活も
平穏を取り戻してきたが

52:23.932 --> 52:26.393
復旧作業は続いていた

52:26.476 --> 52:27.477
グランド･ゼロ

52:27.477 --> 52:27.477
グランド･ゼロ

52:27.477 --> 52:29.813
捜査班の刑事たちが

52:29.896 --> 52:32.149
検死局に
配属されることもあった

52:32.149 --> 52:32.149
検死局に
配属されることもあった

52:32.149 --> 52:33.942
〝検死局〞

52:33.942 --> 52:34.025
〝検死局〞

52:34.025 --> 52:34.025
〝検死局〞

52:34.025 --> 52:34.526
時には
復旧作業のために

52:34.526 --> 52:36.194
時には
復旧作業のために

52:36.194 --> 52:36.194
時には
復旧作業のために

52:36.194 --> 52:37.070
スタテン島

52:37.070 --> 52:37.154
スタテン島

52:37.154 --> 52:37.154
スタテン島

52:37.154 --> 52:38.071
スタテン島にも足を運んだ

52:38.071 --> 52:38.155
スタテン島にも足を運んだ

52:38.155 --> 52:38.155
スタテン島にも足を運んだ

52:38.155 --> 52:39.656
フレッシュ･キルズ

52:39.656 --> 52:40.574
フレッシュ･キルズ

52:41.658 --> 52:46.496
フレッシュ･キルズは
埋立地で

52:46.580 --> 52:49.291
がれきが
運び込まれていた

52:49.791 --> 52:52.711
捜査班の
責任も大きかった

52:52.794 --> 52:56.464
がれきの中から
遺体の一部や―

52:57.215 --> 53:00.552
持ち物を探し出すんだ

53:01.136 --> 53:04.347
熊手を使って調べていく

53:04.431 --> 53:07.267
身分証や骨らしきものが
見つかれば

53:07.350 --> 53:09.561
バケツに入れる

53:10.854 --> 53:10.854
〝ＮＹ市警察
遺体安置所〞

53:10.854 --> 53:13.106
自分で志願したんだ

53:13.190 --> 53:15.233
納得のいく仕事だったよ

53:15.817 --> 53:19.112
そこで発見されたものを

53:19.196 --> 53:21.698
待っている家族に
届けられる

53:23.241 --> 53:25.493
現場の状況も改善された

53:25.577 --> 53:28.205
防護服が支給されて

53:28.288 --> 53:32.209
ブーツやマスクを着けて
作業をした

53:32.834 --> 53:35.921
恐らくそれが原因で
がんになった

53:38.006 --> 53:40.217
前立腺がんと診断された

53:40.300 --> 53:43.511
幸運にも
早期に発見できた

53:43.595 --> 53:46.431
そこで働いていた
大半の人が

53:46.514 --> 53:50.602
９･11に
関連した病気を患った

53:52.270 --> 53:53.688
2021年になり

53:53.772 --> 53:57.400
電話で連絡を受けたんだ

53:57.484 --> 53:58.735
がんと言われた

53:59.569 --> 54:01.571
泌尿器系の珍しいがんで

54:01.655 --> 54:03.657
400万人に１人の割合だ

54:03.740 --> 54:06.868
10分ほど
自分を哀れんだよ

54:06.952 --> 54:10.288
被害者意識に
似た感情だった

54:10.372 --> 54:12.332
そして決心した

54:12.415 --> 54:16.086
“負けずに戦って
完治してやる”と

54:16.169 --> 54:17.712
それだけだ

54:21.841 --> 54:24.010
顔に皮膚がんができた

54:25.262 --> 54:28.640
知った時は
ショックだった

54:29.391 --> 54:33.395
現在も多くの人が
亡くなっている

54:33.478 --> 54:33.478
〝９･11被災者＆
家族支援〞

54:33.478 --> 54:35.772
９･11に関連した病気だ

54:35.772 --> 54:35.855
〝９･11被災者＆
家族支援〞

54:35.855 --> 54:35.855
〝９･11被災者＆
家族支援〞

54:35.855 --> 54:39.317
実際のテロで
死んだ人よりも多く

54:39.401 --> 54:42.779
懸念すべき状態だ

54:44.072 --> 54:47.033
テロリストが
破壊したかったのは

54:47.117 --> 54:49.077
ツインタワーだ

54:49.160 --> 54:51.454
象徴的な建物ゆえだ

54:51.538 --> 54:54.374
効果は絶大だったはずだ

54:54.457 --> 54:57.085
悲劇が続いてるんだから

55:01.423 --> 55:02.966
もう25年になるわ

55:02.966 --> 55:02.966
もう25年になるわ

55:02.966 --> 55:03.717
〝９･11
メモリアル記念館〞

55:03.717 --> 55:04.676
〝９･11
メモリアル記念館〞

55:04.759 --> 55:09.472
少なくとも
50人の友人を失った

55:10.473 --> 55:12.225
友人よ

55:13.351 --> 55:14.602
他人じゃない

55:15.228 --> 55:16.896
大切な人たちなの

55:17.731 --> 55:20.358
“世界貿易センター
第３ビル”

55:22.152 --> 55:24.237
全員揃ったわね

55:24.321 --> 55:25.155
元気か？

55:25.238 --> 55:27.157
久しぶりだな

55:27.240 --> 55:28.325
元気そうだ

55:28.408 --> 55:30.118
会いたかったわ

55:30.744 --> 55:32.787
私たち一人ひとりが―

55:34.122 --> 55:35.749
伝えるべきなの

55:35.832 --> 55:38.960
パヌッチョとは
毎年話をしてるわ

55:39.044 --> 55:40.837
会いたかったよ

55:42.213 --> 55:43.340
共感し合うの

55:43.423 --> 55:44.132
元気か？

55:44.215 --> 55:45.717
大丈夫よ

55:45.800 --> 55:48.303
あなたも元気そうね

55:48.386 --> 55:49.596
心の支えよ

55:49.679 --> 55:51.264
それでもつらくて―

55:52.015 --> 55:54.476
カウンセリングを
受けた

55:55.226 --> 55:56.603
マンハッタンだ

55:56.686 --> 55:57.771
そうだな

55:57.854 --> 55:58.813
体調は？

55:58.897 --> 55:59.814
いいよ

56:00.398 --> 56:01.149
よかった

56:01.232 --> 56:02.108
妙な気分だ

56:02.192 --> 56:03.026
そうね

56:03.109 --> 56:05.195
新しいビルもいいわね

56:05.278 --> 56:07.906
ここに来たのは
初めてだ

56:07.989 --> 56:09.032
そうなの？

56:09.741 --> 56:11.743
マクロードは
田舎者だな

56:12.702 --> 56:14.704
弟をいじめないで

56:14.788 --> 56:16.039
やめて 姉さん

56:16.122 --> 56:17.415
そうだよ

56:20.585 --> 56:23.338
恐ろしい夢を見て
目が覚める

56:28.551 --> 56:30.387
最悪の場面でね

56:30.887 --> 56:33.765
ベッドで
生き埋めになる気分よ

56:35.433 --> 56:39.062
警察官なら
同じ気持ちだと思う

56:40.397 --> 56:42.273
心が壊れかけていた

56:42.857 --> 56:47.654
９･11の被害者向けの
財団が協力してくれた

56:48.780 --> 56:50.657
助けてくれたの

56:50.740 --> 56:53.493
落ち着かないのね？

56:53.576 --> 56:54.452
そう見える？

56:54.536 --> 56:55.995
ええ 少しね

56:56.830 --> 56:58.581
来るのが怖かった

56:59.374 --> 57:01.251
強く勧めているの

57:01.334 --> 57:04.295
男性もメンタルケアを
受けるようにね

57:04.879 --> 57:08.258
医療保険があるから
やればいいの

57:08.925 --> 57:10.802
やって損はないわ

57:13.805 --> 57:16.182
好きにはなれない

57:17.767 --> 57:20.145
この場所にいたくない

57:20.645 --> 57:22.272
ここは嫌いよ

57:22.355 --> 57:24.441
あなたたちといたいの

57:24.524 --> 57:27.861
理解してくれるから
落ち着くの

57:27.944 --> 57:32.157
地球上で私たちしか
知り得ない事よ

57:32.240 --> 57:34.159
絶対にわからない

57:34.242 --> 57:36.953
初めてのことだった

57:37.036 --> 57:38.746
娘はまだ幼くて

57:38.830 --> 57:42.375
父親の居場所を
知りたがっていた

57:42.459 --> 57:45.128
そんな記憶を消したかった

57:45.211 --> 57:50.091
あの悲惨な出来事を
繰り返したくなかった

57:53.303 --> 57:55.555
人生が変わったんだ

57:55.638 --> 57:57.640
他の人と同じように

57:59.392 --> 58:01.102
仕方なかった

58:01.936 --> 58:06.024
自分でも何をやっているか
わからなかった

58:06.691 --> 58:08.109
理解できなかった

58:09.611 --> 58:13.448
我が国に対する
卑劣な殺人行為だった

58:14.115 --> 58:16.367
長い間
ここは墓場だった

58:17.243 --> 58:18.953
頭の中が混乱して

58:19.037 --> 58:22.707
パヌッチョとジョアンの
顔が浮かんだ

58:23.374 --> 58:26.336
駐車場にいる
ロジャーも思い出した

58:26.419 --> 58:28.046
頭に水をかけていた

58:28.129 --> 58:29.380
すべてが蘇って

58:29.464 --> 58:32.550
考えるのがとてもつらい

58:32.634 --> 58:36.304
俺は風呂場で
感情を吐き出していた

58:37.013 --> 58:38.806
シャワーを浴びて

58:39.557 --> 58:41.142
泣いていたんだ

58:42.268 --> 58:46.940
泣いて泣いて―

58:47.732 --> 58:50.318
誰にも話さなかった

58:50.818 --> 58:54.364
やっと吐き出せた

58:54.948 --> 58:55.823
よかったわ

58:58.034 --> 59:01.246
仕事を辞めてから
心が折れたの

59:01.329 --> 59:03.665
自分の存在が
わかならくなった

59:03.748 --> 59:04.999
変化したんだ

59:05.083 --> 59:07.418
だから私は
お酒をやめたわ

59:07.502 --> 59:09.837
バーでは
飲んでいただろ

59:09.921 --> 59:12.882
そうやって
お互いに話をしたんだ

59:12.966 --> 59:16.553
でも今も
苦しんでいる人がいる

59:16.636 --> 59:18.012
９･11以降―

59:18.096 --> 59:21.599
ＰＴＳＤになる人も
いたんだ

59:21.683 --> 59:24.227
殺人課で
多くの死体を見てきた

59:24.310 --> 59:28.273
子供の死体や
ひどい現場も見ている

59:28.356 --> 59:30.775
この状況を
何とかしないと

59:30.858 --> 59:34.070
事態は悪化し 人格も壊れる

59:34.153 --> 59:36.531
今日ここに来てよかった

59:37.949 --> 59:41.286
自分だけが
正気を失ったと思ってた

59:43.746 --> 59:46.165
そうじゃなかった

59:47.917 --> 59:50.420
ここに来て―

59:50.503 --> 59:51.879
泣いてないからな

59:55.341 --> 59:57.802
撮影が終わったら
からかってやる

59:57.885 --> 59:58.928
頑張ったな

59:59.762 --> 01:00:01.931
自分を取り戻すんだ

01:00:02.015 --> 01:00:03.641
全部吐き出せ

01:00:04.225 --> 01:00:06.352
その顔が
見られてよかった

01:00:06.436 --> 01:00:09.147
さっきと別人みたいよ

01:00:09.230 --> 01:00:11.441
セラピーの日だな

01:00:11.524 --> 01:00:12.650
そうだろ？

01:00:12.734 --> 01:00:13.943
快適な場だ

01:00:14.027 --> 01:00:14.986
そのとおり

01:00:15.069 --> 01:00:17.363
話しやすい雰囲気がある

01:00:17.447 --> 01:00:19.532
皆 つらかったんだ

01:00:19.616 --> 01:00:20.491
そうだ

01:00:20.575 --> 01:00:24.120
心の健康は
体と同じくらい大切だ

01:00:24.203 --> 01:00:26.956
やっと理解できた

01:00:27.540 --> 01:00:31.919
セラピストに話すまで
19年もかかった

01:00:32.003 --> 01:00:33.129
できなかった

01:00:34.297 --> 01:00:37.050
俺はヒーローじゃない

01:00:37.133 --> 01:00:39.594
生存者の
罪悪感に似ている

01:00:39.677 --> 01:00:41.971
仮設本部にいただろ

01:00:42.055 --> 01:00:43.598
みんながいた

01:00:43.681 --> 01:00:47.018
“なぜ自分は
生きているのか？”

01:00:47.101 --> 01:00:48.394
考えよう

01:00:48.478 --> 01:00:51.314
ＮＹ市警察の警官が23人

01:00:51.397 --> 01:00:54.776
港湾局の警官が37人

01:00:54.859 --> 01:00:58.321
そして消防士が343人死んだ

01:01:00.782 --> 01:01:03.242
神は人間に記憶力を与えた

01:01:03.743 --> 01:01:05.536
仲間を思い出すためだ

01:01:05.620 --> 01:01:07.246
思い出して

01:01:07.330 --> 01:01:08.623
決して忘れない

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“９･11”

01:01:10.500 --> 01:01:13.252
ツインタワーがあった場所に

01:01:13.336 --> 01:01:16.631
フリーダム･タワーが
建てられた

01:01:16.714 --> 01:01:20.593
ここから見たのは
初めてだ

01:01:20.677 --> 01:01:21.678
威厳がある

01:01:21.761 --> 01:01:26.307
テロリストに
思い知らせてやろう

01:01:26.391 --> 01:01:27.934
本当だ

01:01:28.017 --> 01:01:29.435
全員生きている

01:01:29.519 --> 01:01:32.480
俺たちは生き延びた

01:01:32.563 --> 01:01:34.273
あの場所には

01:01:34.357 --> 01:01:36.609
慰霊碑が作られた

01:01:36.693 --> 01:01:40.405
救助隊員や市民
他国の人々のためだ

01:01:41.155 --> 01:01:42.657
テロの犠牲者だ

01:01:44.909 --> 01:01:48.496
強さと復興の象徴は

01:01:48.579 --> 01:01:51.124
倒されても負けなかった

01:01:51.207 --> 01:01:53.042
国として立ち上がった

01:01:55.086 --> 01:01:57.588
すばらしい慰霊碑だった

01:01:58.131 --> 01:02:03.177
ビルと人々の名前が刻まれ
滝もあった

01:02:04.137 --> 01:02:06.264
いい天気ね

01:02:06.347 --> 01:02:07.640
あの日と同じだ

01:02:15.273 --> 01:02:17.358
ジミー･リッチーズだ

01:02:18.443 --> 01:02:21.404
ジョン･チプラは
かつて警官だった

01:02:21.487 --> 01:02:23.781
よく知ってるわね

01:02:23.865 --> 01:02:26.784
マクスウィーニーに
モイラもいる

01:02:30.204 --> 01:02:32.039
テロは１度で終わらず

01:02:32.123 --> 01:02:36.002
絶え間なく
人生を破壊し続ける

01:02:36.085 --> 01:02:38.337
恐怖や病気で―

01:02:38.421 --> 01:02:40.423
精神を壊していく

01:02:41.048 --> 01:02:42.675
“マッギン”

01:02:48.222 --> 01:02:50.391
悪に対抗できるのは―

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愛と人々の思いやりだ

01:02:58.274 --> 01:02:59.776
悲劇を経て―

01:03:00.568 --> 01:03:04.405
国もＮＹも１つになった

01:03:07.575 --> 01:03:10.912
これが我々の真の実力だ
