1
00:00:16,880 --> 00:00:20,120
ヴィーラッパンは
よく言ってた

2
00:00:21,640 --> 00:00:23,680
“森は俺を裏切らない”

3
00:00:23,760 --> 00:00:26,200
“俺の死に場所はここだ”

4
00:00:29,480 --> 00:00:31,240
アンブラージ
ヴィーラッパンの仲間
“すべての木や石⸺”

5
00:00:31,240 --> 00:00:31,320
アンブラージ
ヴィーラッパンの仲間

6
00:00:31,320 --> 00:00:35,360
アンブラージ
ヴィーラッパンの仲間
“鳥たちや その先祖まで
知り尽くしてる”

7
00:00:37,880 --> 00:00:41,160
彼は森と精神的に
つながってたんだ

8
00:00:44,080 --> 00:00:47,840
30年もの間
彼にとって森は家だった

9
00:00:48,480 --> 00:00:51,040
居心地の良い住まいさ

10
00:00:52,400 --> 00:00:55,600
でも望んで
住んでたわけじゃない

11
00:00:55,680 --> 00:00:59,560
彼を取り囲む状況が
そうさせてた

12
00:01:01,520 --> 00:01:03,720
“故郷の村に戻り⸺”

13
00:01:03,800 --> 00:01:07,120
“大切な人たちと
そこで過ごしたい”

14
00:01:07,200 --> 00:01:11,760
彼はその強い願いを
いつも口にしてたよ

15
00:01:12,600 --> 00:01:14,640
政府にも嘆願してた

16
00:01:14,720 --> 00:01:17,880
“出所後は
故郷で過ごさせてくれ”

17
00:01:17,960 --> 00:01:20,600
“死ぬ前の５年だけでいい”

18
00:01:20,680 --> 00:01:21,640
俺たちが出した降伏の条件を
政府がのむか様子見だ

19
00:01:21,640 --> 00:01:25,520
俺たちが出した降伏の条件を
政府がのむか様子見だ
１９９８年４月

20
00:01:25,520 --> 00:01:27,200
１９９８年４月

21
00:01:27,200 --> 00:01:28,600
故郷に戻るため
彼は手を尽くした
１９９８年４月

22
00:01:28,600 --> 00:01:30,120
故郷に戻るため
彼は手を尽くした

23
00:01:34,560 --> 00:01:37,680
政府が条件をのめば
彼は降伏し

24
00:01:37,760 --> 00:01:40,000
あの誘拐事件も起きなかった

25
00:01:41,120 --> 00:01:45,160
彼の物語は
違った結末を迎えただろう

26
00:01:45,840 --> 00:01:48,040
結末は謎に満ちてるが

27
00:01:48,120 --> 00:01:51,040
裏切り行為があったと
私は思う

28
00:01:53,000 --> 00:01:58,200
ヴィーラッパン:
山賊王の興亡

29
00:01:59,160 --> 00:02:02,880
第４章: 退路

30
00:02:13,080 --> 00:02:14,639
ラージクマールの解放後

31
00:02:14,720 --> 00:02:18,000
特殊部隊(ＳＴＦ)の警部補が
私を訪ねてきた

32
00:02:21,560 --> 00:02:26,080
“よくも隠してたな”と
彼は言ったわ

33
00:02:26,760 --> 00:02:29,120
“隠すって何を？”と
答えると

34
00:02:29,200 --> 00:02:33,160
“夫と会ったのを
黙ってただろ”と言われた

35
00:02:34,760 --> 00:02:38,120
そんなの隠すに決まってる

36
00:02:38,200 --> 00:02:41,440
ムットゥラクシュミ
ヴィーラッパンの妻
“言ったら
夫に会えなくなるもの”

37
00:02:41,440 --> 00:02:42,280
ムットゥラクシュミ
ヴィーラッパンの妻

38
00:02:42,280 --> 00:02:43,840
ムットゥラクシュミ
ヴィーラッパンの妻
そう答えたわ

39
00:02:46,880 --> 00:02:50,000
警察の許可なしには
出かけられず

40
00:02:50,800 --> 00:02:54,320
知り合いも話し相手もいない

41
00:02:54,400 --> 00:02:59,920
自分の家族と話すことすら
許されなかったわ

42
00:03:01,360 --> 00:03:04,720
夫は森にいて
私は孤独だったの

43
00:03:08,600 --> 00:03:12,240
そんな時に夫から
テープが届いた

44
00:03:14,120 --> 00:03:17,160
家族への思いが語られてたわ

45
00:03:22,160 --> 00:03:24,200
愛する妻へ

46
00:03:24,280 --> 00:03:27,960
娘たちに会いたくて
しかたないよ

47
00:03:28,040 --> 00:03:31,080
もちろんお前にも会いたい

48
00:03:32,400 --> 00:03:36,920
こうして録音してると
ずっと話してたくなる

49
00:03:37,000 --> 00:03:39,640
とにかくお前が恋しいんだ

50
00:03:42,360 --> 00:03:43,480
つらいな

51
00:03:43,920 --> 00:03:45,720
俺はどうすれば？

52
00:03:49,640 --> 00:03:54,240
“警察の目を盗んで
抜け出せたら連絡する”

53
00:03:54,760 --> 00:03:56,120
そう伝えた

54
00:03:58,240 --> 00:03:59,640
そのあと何が？

55
00:04:00,840 --> 00:04:03,440
私はコインバトールに
移送された

56
00:04:03,520 --> 00:04:10,520
2003年

57
00:04:12,600 --> 00:04:17,760
深夜11時に到着したのは
２階建ての建物だった

58
00:04:20,600 --> 00:04:23,800
“ここには女と
その娘が住んでる”

59
00:04:23,880 --> 00:04:25,760
“正体は明かすな”

60
00:04:25,839 --> 00:04:29,960
“お前の夫は
ドバイにいることにしろ”

61
00:04:30,040 --> 00:04:32,160
“偽名を使え”

62
00:04:32,240 --> 00:04:33,920
そう指示された

63
00:04:36,960 --> 00:04:40,840
娘のプリヤは
徐々に親しくしてきたわ

64
00:04:43,040 --> 00:04:45,680
私が１人で２階にいると

65
00:04:45,760 --> 00:04:48,520
下りてこいと しつこかった

66
00:04:49,640 --> 00:04:53,520
プリヤは私の娘たちとも
親しくなった

67
00:04:55,560 --> 00:05:00,960
彼女は夫のことを
しつこく聞いてきたわ

68
00:05:01,600 --> 00:05:06,440
隠しきれなくなって
私は彼女にこう言ったの

69
00:05:06,520 --> 00:05:09,480
“話してもいいけど
秘密にできる？”

70
00:05:09,560 --> 00:05:11,600
“ええ”と彼女は答えた

71
00:05:13,320 --> 00:05:18,680
それで“ヴィーラッパンは
私の夫よ”と告白したの

72
00:05:22,560 --> 00:05:27,080
すると彼女は
私の夫を支持してると言った

73
00:05:27,160 --> 00:05:31,840
一度でいいから会わせてと
お願いされたわ

74
00:05:33,560 --> 00:05:38,400
プリヤはある面において
才能があった

75
00:05:39,920 --> 00:05:43,320
度胸があり
状況に応じて動ける子だ

76
00:05:44,800 --> 00:05:47,600
私の用意したスパイだよ

77
00:05:51,800 --> 00:05:58,000
センタマライ･カンナン
タミル･ナードゥＳＴＦ

78
00:05:58,240 --> 00:05:59,800
５年も費やした

79
00:06:01,120 --> 00:06:02,960
ヴィーラッパンは言った

80
00:06:03,040 --> 00:06:04,360
“あの犬どもは”

81
00:06:04,440 --> 00:06:08,040
“俺が死体と化しても
見つけられない”

82
00:06:08,840 --> 00:06:11,880
“ひざが壊れるまで
捜してもね”

83
00:06:14,280 --> 00:06:18,640
森にいヤツを捕まえるのは
至難の業だ

84
00:06:19,840 --> 00:06:24,880
ヘリやサーモグラフィなど
あらゆる手段を使ったが

85
00:06:25,400 --> 00:06:26,640
空振りだった

86
00:06:28,240 --> 00:06:31,240
我々は一体
何をしてたんだか

87
00:06:31,320 --> 00:06:35,000
ヤツがいもしない場所を
捜し続けてた

88
00:06:35,600 --> 00:06:38,080
そこにいると信じてね

89
00:06:40,360 --> 00:06:42,640
ムダだと気づいた

90
00:06:43,520 --> 00:06:45,240
何かが違う

91
00:06:46,240 --> 00:06:49,560
やり方を変えなくてはと
思ったんだ

92
00:06:50,840 --> 00:06:53,760
“森で捕まえるのは
不可能だ”

93
00:06:54,440 --> 00:06:56,680
“森から おびき出そう”

94
00:07:00,080 --> 00:07:02,000
我々は情報を得た

95
00:07:02,480 --> 00:07:08,640
ヤツは娘に会うために
必死に妻を捜してるらしい

96
00:07:11,720 --> 00:07:16,000
この少女のコードネームは
“コインバトール･ガール”

97
00:07:16,600 --> 00:07:20,480
我々が仕込んだ会話をさせた

98
00:07:22,840 --> 00:07:27,240
“コタギリに
うちの私有地がある”

99
00:07:27,320 --> 00:07:29,000
“そこで彼に会おう”

100
00:07:31,560 --> 00:07:35,080
娘たちも一緒に
プリヤとそこへ行った

101
00:07:35,600 --> 00:07:39,200
３人で
ロティや鶏のグレービーを

102
00:07:39,280 --> 00:07:41,080
作ってくれたわ

103
00:07:42,520 --> 00:07:45,520
プリヤは私たちに
こう言ったの

104
00:07:45,600 --> 00:07:50,120
“あなたの夫を呼んでも
誰かに知られることはない”

105
00:07:51,920 --> 00:07:55,360
“夫に聞いてみる”と
私は答えた

106
00:07:59,840 --> 00:08:04,160
予想どおり
ヤツはコタギリに向かった

107
00:08:05,120 --> 00:08:07,760
我々は森に狙撃手を配備し

108
00:08:09,200 --> 00:08:12,960
山小屋には
爆弾を仕掛けたんだ

109
00:08:13,840 --> 00:08:15,600
準備は整った

110
00:08:25,920 --> 00:08:31,640
プリヤはあることについて
繰り返し尋ねてきた

111
00:08:31,720 --> 00:08:35,400
そして何度も
私を森へ連れ出したの

112
00:08:38,360 --> 00:08:42,640
そういった彼女の行動を見て

113
00:08:43,360 --> 00:08:45,159
はっと気づいた

114
00:08:46,640 --> 00:08:49,840
何かがおかしいとね

115
00:08:52,600 --> 00:08:54,960
“ここにいてはいけない”

116
00:08:55,040 --> 00:08:57,040
“ここを離れなきゃ”

117
00:08:57,960 --> 00:08:59,920
そう思ったの

118
00:09:04,280 --> 00:09:07,880
ムットゥラクシュミは
感づいたんだ

119
00:09:08,720 --> 00:09:13,400
ヤツは待ち合わせ場所の
20キロ手前で引き返した

120
00:09:16,040 --> 00:09:19,480
茶畑まで来てれば
狙撃できたんだがね

121
00:09:20,760 --> 00:09:23,160
家族を巻き込んだのですか？

122
00:09:25,440 --> 00:09:30,920
ヤツを捕まえるために
家族を利用したわけじゃない

123
00:09:31,000 --> 00:09:35,440
会いたがってたから
手伝ってやっただけさ

124
00:09:36,920 --> 00:09:39,400
この作戦で学んだことがある

125
00:09:41,080 --> 00:09:44,480
森からヤツを
おびき出すことは可能だ

126
00:09:46,120 --> 00:09:50,640
この時のＳＴＦは
昔とは違っていた

127
00:09:51,880 --> 00:09:55,640
攻撃力が高く
戦術的な部隊になった

128
00:09:57,360 --> 00:10:01,360
既に多額の
公的資金が費やされ

129
00:10:01,440 --> 00:10:05,320
多くの警官が命を落としてた

130
00:10:05,400 --> 00:10:07,600
スナード
調査報道ジャーナリスト
しかし依然
大勢の警官が

131
00:10:07,600 --> 00:10:07,680
スナード
調査報道ジャーナリスト

132
00:10:07,680 --> 00:10:10,800
スナード
調査報道ジャーナリスト
たった１人の男を
追っていた

133
00:10:12,720 --> 00:10:16,480
2004年

134
00:10:17,080 --> 00:10:18,040
こっちに

135
00:10:18,120 --> 00:10:19,000
録音禁止だ

136
00:10:19,080 --> 00:10:20,360
何か進展は？

137
00:10:20,880 --> 00:10:22,320
答えられない

138
00:10:22,400 --> 00:10:23,960
あと何日…

139
00:10:24,040 --> 00:10:24,960
取材は…

140
00:10:25,040 --> 00:10:26,360
あと何日…

141
00:10:26,440 --> 00:10:27,520
話せない

142
00:10:27,600 --> 00:10:28,800
ヴィーラッパンは…

143
00:10:28,880 --> 00:10:29,920
お答えください

144
00:10:30,000 --> 00:10:31,560
詳細は話せない

145
00:10:31,640 --> 00:10:34,760
作戦に影響がでる懸念がある

146
00:10:34,840 --> 00:10:38,320
我々からは何も…

147
00:10:41,800 --> 00:10:44,600
ビジェイ･クマールが

148
00:10:44,680 --> 00:10:47,640
司令官として
ＳＴＦに加わった

149
00:10:47,720 --> 00:10:51,360
彼は非常に
優秀な軍人だったよ

150
00:10:52,520 --> 00:10:57,280
首相の警護を任とする
特別警護隊(ＳＰＧ)に所属してた

151
00:10:57,800 --> 00:10:59,360
とても謙虚で
プロ意識が高い男だ

152
00:10:59,360 --> 00:11:03,040
Ｋ･アルケシュ
カルナータカ州ＳＴＦ
とても謙虚で
プロ意識が高い男だ

153
00:11:04,840 --> 00:11:06,920
クマールが加わり

154
00:11:07,640 --> 00:11:11,040
多くの福祉活動が行われた

155
00:11:12,400 --> 00:11:14,080
例えば医療キャンプ

156
00:11:15,160 --> 00:11:20,240
そしてＳＴＦの
過去の残虐行為による損害は

157
00:11:20,320 --> 00:11:22,560
劇的に減った

158
00:11:22,640 --> 00:11:24,920
村人の拘束もやめた

159
00:11:25,920 --> 00:11:28,560
村々に資源を与えて

160
00:11:28,640 --> 00:11:30,400
村人を尊重した

161
00:11:32,040 --> 00:11:35,720
私が集めた情報を基に
彼は作戦を立てた

162
00:11:42,840 --> 00:11:44,600
作戦はこうだった

163
00:11:44,680 --> 00:11:47,520
山賊団に潜入し

164
00:11:48,040 --> 00:11:50,720
ヤツを森から連れ出す

165
00:11:53,640 --> 00:11:58,240
ヤツと接触してる
数人の人物が判明した

166
00:12:12,600 --> 00:12:16,440
私の名前は
明かさないでほしい

167
00:12:16,520 --> 00:12:19,040
顔も公開しないでくれ

168
00:12:19,560 --> 00:12:22,960
２つの州が長い間
秘密にしてきた

169
00:12:23,040 --> 00:12:25,280
絶対に明かさないでくれ

170
00:12:28,680 --> 00:12:33,080
トレーダー
地元商人

171
00:12:35,200 --> 00:12:38,200
私は州境で商人をしてた

172
00:12:38,720 --> 00:12:43,080
私がヴィーラッパンと
関係があったことは

173
00:12:43,160 --> 00:12:44,920
家族すら知らない

174
00:12:47,360 --> 00:12:51,040
３カ月間
ひっそりと動いてたんだ

175
00:12:51,600 --> 00:12:55,440
山賊たちに
粉乳や果物などを調達してた

176
00:12:55,520 --> 00:12:59,000
４～５回は
彼らとやり取りしたね

177
00:12:59,080 --> 00:13:02,480
私は彼らから対価をもらう

178
00:13:02,560 --> 00:13:05,320
それだけの関係だった

179
00:13:06,200 --> 00:13:10,320
でも何かがおかしいと
思ってた

180
00:13:11,960 --> 00:13:14,440
私の他にも数人⸺

181
00:13:14,520 --> 00:13:18,080
山賊団に
物資を供給してる者がいた

182
00:13:18,600 --> 00:13:22,640
タミル･ナードゥ州警察が
そいつらを逮捕したらしい

183
00:13:23,400 --> 00:13:26,920
私もじきに捕まると思ったよ

184
00:13:29,000 --> 00:13:33,280
当時１歳の娘を見るたび
恐怖で震えた

185
00:13:35,360 --> 00:13:40,200
カルナータカ州警察に
捕まれば殺される

186
00:13:40,720 --> 00:13:43,840
タミル･ナードゥ州警察なら
服役で済むが

187
00:13:45,520 --> 00:13:47,920
あの頃は最悪だった

188
00:13:50,400 --> 00:13:55,520
私は考えた末
自首することにしたんだ

189
00:13:59,840 --> 00:14:04,080
そしてビジェイ･クマールと
初めて対面した

190
00:14:07,080 --> 00:14:09,400
“過ちを犯しました”

191
00:14:10,640 --> 00:14:12,640
“ヴィーラッパンに
会いました”

192
00:14:15,440 --> 00:14:19,280
クマール氏は
私に落ち着くように言った

193
00:14:20,760 --> 00:14:22,440
“危害は加えない”

194
00:14:23,000 --> 00:14:26,160
“ここで私に逆らう者は
誰もいない”

195
00:14:26,240 --> 00:14:29,760
“私は両州の
ＳＴＦを率いるリーダーだ”

196
00:14:29,840 --> 00:14:31,960
“特殊部隊　エローデ”

197
00:14:31,960 --> 00:14:33,920
“ヤツに従え”
“特殊部隊　エローデ”

198
00:14:33,920 --> 00:14:34,640
“特殊部隊　エローデ”

199
00:14:34,640 --> 00:14:36,440
“我々は邪魔しない”
“特殊部隊　エローデ”

200
00:14:36,960 --> 00:14:41,520
“ヤツが何を求めてるのか
知りたいんだ”

201
00:14:42,080 --> 00:14:44,840
そう言って
私を森へ向かわせた

202
00:14:52,520 --> 00:14:55,720
ヴィーラッパンは
私の向かいに座った

203
00:14:59,560 --> 00:15:02,240
口ひげを触ってたね

204
00:15:02,320 --> 00:15:05,400
顔つきは
どう猛なライオンだった

205
00:15:07,600 --> 00:15:09,880
ある人物が必要だという

206
00:15:11,120 --> 00:15:12,600
“コーラサー”･マニだ

207
00:15:12,680 --> 00:15:16,720
目的達成に必要だから
連れてこいと言われた

208
00:15:22,360 --> 00:15:24,880
やあ ヴィーラッパンだ

209
00:15:24,960 --> 00:15:27,080
すぐに会いたい

210
00:15:27,160 --> 00:15:30,200
相談したいことが山ほどある

211
00:15:31,800 --> 00:15:34,720
仲間は２人だけで
人手不足だし

212
00:15:34,800 --> 00:15:37,680
この辺りは
警察が張り込んでる

213
00:15:37,760 --> 00:15:39,960
とにかく会って話したい

214
00:15:40,040 --> 00:15:41,400
では また

215
00:15:44,600 --> 00:15:45,200
どういうことなのか
確かめに行った

216
00:15:45,200 --> 00:15:48,560
“コーラサー”･マニ
タミルの政治家
どういうことなのか
確かめに行った

217
00:15:48,640 --> 00:15:50,960
彼に好感も持ってたしね

218
00:15:57,000 --> 00:15:58,520
会いに行くと

219
00:15:58,600 --> 00:16:02,680
ヴィーラッパンは
マニをハグで迎えた

220
00:16:07,040 --> 00:16:11,680
彼らは隠してたが
山賊団は限界を迎えてた

221
00:16:11,760 --> 00:16:13,800
こう言ってたよ

222
00:16:13,880 --> 00:16:16,080
“常に狙われてて”

223
00:16:16,160 --> 00:16:20,760
“どこに行っても
警察がいる気がする”

224
00:16:22,800 --> 00:16:28,440
おまけにヴィーラッパンは
視力の低下に悩んでた

225
00:16:29,920 --> 00:16:33,880
ヘアカラー剤が原因かもと
言ってたね

226
00:16:35,280 --> 00:16:37,000
手術を受けたがってた

227
00:16:41,360 --> 00:16:46,520
“治療するには
森を出ないと”と伝えたよ

228
00:16:46,600 --> 00:16:49,640
医療の知識が乏しい彼は

229
00:16:49,720 --> 00:16:53,400
“目のゴミを取るだけなのに
なぜ？”と言った

230
00:16:56,320 --> 00:16:58,960
イーラムに行きたいとも
言ってたね

231
00:17:00,000 --> 00:17:02,320
“それは難しい”

232
00:17:02,400 --> 00:17:05,520
“そこら中で
警察が目を光らせてる”

233
00:17:05,600 --> 00:17:08,480
そう言って彼をなだめた

234
00:17:08,560 --> 00:17:13,319
いったんは諦めてたが
数日後に電話がきたよ

235
00:17:13,400 --> 00:17:15,560
手を貸してくれとね

236
00:17:15,640 --> 00:17:18,079
他にこの話を知ってた人は？

237
00:17:18,160 --> 00:17:22,280
さあね
どこかから漏れてたかも

238
00:17:25,079 --> 00:17:27,920
私はすぐに警察に報告した

239
00:17:29,200 --> 00:17:34,000
山賊と警察の間で
カメレオンのように動いたよ

240
00:17:34,800 --> 00:17:38,800
純真な彼を殺さないでと
クマール氏に訴えた

241
00:17:40,280 --> 00:17:42,400
すると彼はこう答えた

242
00:17:42,480 --> 00:17:47,160
“ヤツは純真な一面を見せ
相手を手なずける”

243
00:17:48,440 --> 00:17:53,480
彼の態度に惑わされるなと
注意されたよ

244
00:17:54,840 --> 00:17:59,840
震え声で怖いと伝えると
クマール氏はこう言った

245
00:17:59,920 --> 00:18:02,640
“何も怖がる必要はない”

246
00:18:03,200 --> 00:18:06,040
“ヤツの逮捕は目前だ”

247
00:18:09,760 --> 00:18:11,320
ヤツに弱点はない

248
00:18:12,200 --> 00:18:16,120
酒は飲まないし
女遊びもしない

249
00:18:17,160 --> 00:18:19,800
神を恐れ 占星術を信じ

250
00:18:20,520 --> 00:18:23,080
本能に従って動いてたね

251
00:18:24,200 --> 00:18:25,840
大勢を殺した

252
00:18:26,360 --> 00:18:29,440
ヤツが恐れるものなど
何もないんだ

253
00:18:31,280 --> 00:18:34,240
森にいる限りは無敵だ

254
00:18:35,960 --> 00:18:38,840
倒すには
弱みを突かねばならない

255
00:18:40,040 --> 00:18:44,200
ヤツは白内障を患い
夜道を歩けなくなってた

256
00:18:44,720 --> 00:18:50,160
だが 武器を入手しようと
ルートを探ってた

257
00:18:52,280 --> 00:18:55,480
これが“終わりの始まり”さ

258
00:19:03,760 --> 00:19:07,920
内通者はヤツと接触後
我々に報告しに来る

259
00:19:08,880 --> 00:19:13,840
そこで銃の密売人に関する
情報を得た

260
00:19:13,920 --> 00:19:19,280
ヴィーラッパンに
銃を渡す日も決まってたよ

261
00:19:21,120 --> 00:19:23,520
その男と接触して

262
00:19:24,960 --> 00:19:27,520
私たちに協力させた

263
00:19:28,760 --> 00:19:34,920
予定どおりに武器を渡すよう
その男に指示したんだ

264
00:19:35,520 --> 00:19:40,320
銃の提供者は
タミル･イーラム解放の虎(ＬＴＴＥ)の

265
00:19:40,840 --> 00:19:43,240
ムギランだと伝えさせた

266
00:19:46,200 --> 00:19:47,440
何者ですか？

267
00:19:50,680 --> 00:19:54,640
ＳＴＦはそれまで以上に
大胆な作戦に出た

268
00:19:56,040 --> 00:20:00,920
彼と接触する架空の人物を
作り上げたのだ

269
00:20:01,440 --> 00:20:07,400
ムギランは彼の要求を満たす
夢のような存在で

270
00:20:08,320 --> 00:20:12,840
警察から逃げきるための
頼みの綱だ

271
00:20:16,720 --> 00:20:18,480
私が演じた

272
00:20:20,960 --> 00:20:24,200
正体不明のあなたを
信用しますかね？

273
00:20:24,280 --> 00:20:26,520
信用させるのが仕事だ

274
00:20:29,880 --> 00:20:34,560
“ムギランはスリランカの
タミル人とつながってる”

275
00:20:37,400 --> 00:20:39,600
“権力がある男だ”

276
00:20:39,680 --> 00:20:42,920
“プラバカランに
会わせてくれるし”

277
00:20:43,000 --> 00:20:45,960
“目の治療も
手配してくれる”

278
00:20:46,040 --> 00:20:47,920
“ムギランに直接連絡しろ”

279
00:20:48,960 --> 00:20:53,400
そう伝えさせたあと
その密輸入者を逮捕した

280
00:20:57,640 --> 00:21:00,040
ヤツと３～４カ月
やり取りした

281
00:21:02,560 --> 00:21:06,000
武器やその他物資を
与えてやったんだ

282
00:21:07,680 --> 00:21:12,080
銃の軸受けや弾は
ＬＴＴＥの物さ

283
00:21:12,160 --> 00:21:15,520
武器を入手できて
喜んでたね

284
00:21:16,680 --> 00:21:18,600
銃の修理もしてやった

285
00:21:20,840 --> 00:21:25,240
私がタミル･イーラムの
権力者だと信じてたよ

286
00:21:25,960 --> 00:21:29,520
そしてヤツはスリランカに
行きたがった

287
00:21:30,680 --> 00:21:32,560
目の治療のためにね

288
00:21:34,760 --> 00:21:36,400
治療の手配に加え

289
00:21:36,480 --> 00:21:41,360
タミル･イーラムの
主導者との面会も約束した

290
00:21:42,560 --> 00:21:46,560
プラバカランは
12人の仲間と組織を結成し

291
00:21:46,640 --> 00:21:50,440
国の一部を支配する
ＬＴＴＥへ成長させた

292
00:21:50,960 --> 00:21:52,680
彼を見習いたい

293
00:21:52,760 --> 00:21:55,280
俺たちの努力も報われるはず

294
00:21:57,560 --> 00:22:00,960
ヴィーラッパンを
だましたんですね？

295
00:22:01,040 --> 00:22:02,560
他に手段はなかった

296
00:22:03,720 --> 00:22:05,320
20年分の仕返しさ

297
00:22:12,520 --> 00:22:15,480
国を離れようと決意し

298
00:22:16,160 --> 00:22:18,640
準備を進めてたわ

299
00:22:21,080 --> 00:22:25,680
スリランカに逃げれば
安全だと 夫は考えてた

300
00:22:26,680 --> 00:22:31,320
プラバカランが
面倒を見てくれるとね

301
00:22:32,280 --> 00:22:35,560
プラバカランと
約束したのですか？

302
00:22:35,640 --> 00:22:37,640
夫はそう言ってた

303
00:22:37,720 --> 00:22:41,240
プラバカランは
こう言ったらしい

304
00:22:41,760 --> 00:22:46,760
“長いこと苦しんだ君は
平和に暮らすべきだ”

305
00:22:46,840 --> 00:22:50,320
“我々の争いには
加わらなくていい”

306
00:22:50,400 --> 00:22:54,120
“こちらに着いたら
ゆっくり休ませよう”

307
00:22:54,200 --> 00:22:57,320
“家族と一緒に
離れた街に住まわせる”

308
00:22:57,400 --> 00:22:59,120
夫はそう聞いたの

309
00:23:11,520 --> 00:23:15,240
あんなに幸せそうな彼は
初めて見た

310
00:23:17,320 --> 00:23:21,440
いつもの口ひげに
緑のシャツとズボン

311
00:23:26,040 --> 00:23:29,480
彼は私を抱き締めた

312
00:23:29,560 --> 00:23:32,360
そして右頬にキスをした

313
00:23:32,880 --> 00:23:37,520
“お前のおかげで
この苦しみから解放される”

314
00:23:38,200 --> 00:23:41,960
“俺はここ何年も
失敗してないが”

315
00:23:42,040 --> 00:23:44,640
“お前も気をつけるんだ”

316
00:23:46,080 --> 00:23:48,840
“この計画は他言するな”

317
00:23:49,360 --> 00:23:50,160
“いいな？”

318
00:23:51,280 --> 00:23:52,160
“はい”

319
00:23:53,160 --> 00:23:56,360
無意識のうちに涙が流れたよ

320
00:23:56,880 --> 00:23:59,080
彼の無事を祈った

321
00:24:00,760 --> 00:24:03,200
彼は私に夢の話をした

322
00:24:04,200 --> 00:24:09,400
“ここ数日 女神カーリーが
夢で私に警告するんだ”

323
00:24:09,480 --> 00:24:12,840
“何を意味してるのか
たまに怖くなる”

324
00:24:13,360 --> 00:24:15,760
“気をつけて”と私は言った

325
00:24:17,160 --> 00:24:20,200
“悪いことが起きるのは
止められない”

326
00:24:20,800 --> 00:24:22,160
彼は続けた

327
00:24:22,920 --> 00:24:25,320
“どうせ いつかは死ぬ”

328
00:24:25,840 --> 00:24:29,680
“でも警察には
殺されたくない”

329
00:24:36,080 --> 00:24:41,560
これが10月13日の夜に
話した内容だ

330
00:24:43,080 --> 00:24:46,880
彼に真実を話したいと
思ったことは？

331
00:24:51,800 --> 00:24:53,760
２回 頭をかすめた

332
00:25:05,400 --> 00:25:10,480
秘密を３人以上で共有すると
それは秘密でなくなる

333
00:25:13,080 --> 00:25:18,280
私とビジェイ･クマールは
徹底的に機密情報を守った

334
00:25:22,200 --> 00:25:24,240
あの日の１週間ほど前

335
00:25:24,320 --> 00:25:29,440
すべての準備が整い
今がその時だと思った

336
00:25:29,960 --> 00:25:34,360
ヴィーラッパンに
“来週はどうだ？”と聞くと

337
00:25:35,600 --> 00:25:40,080
“10月18日にしよう”と
言ってきた

338
00:25:43,640 --> 00:25:47,600
タミル･ナードゥ州
ダルマプリの森の奥深くで

339
00:25:47,680 --> 00:25:51,520
ある作戦が
実行されようとしてた

340
00:25:55,120 --> 00:25:59,040
警察が用意した
偽物の救急車が

341
00:25:59,120 --> 00:26:02,280
人里離れた道路に
静かに止まってる

342
00:26:06,960 --> 00:26:12,560
彼と３人の仲間が来て
その車にさっと乗り込んだ

343
00:26:17,720 --> 00:26:21,200
車内に女神の写真を飾った

344
00:26:22,000 --> 00:26:26,520
そして女神の額に
高額なカメラを仕込んだ

345
00:26:27,520 --> 00:26:30,120
高感度カメラだから

346
00:26:30,200 --> 00:26:33,880
山賊たちの
車内の動きが分かる

347
00:26:34,960 --> 00:26:37,560
ヤツは ゆったりとしてて

348
00:26:37,640 --> 00:26:41,440
何かを疑う様子はなかった

349
00:26:44,400 --> 00:26:48,040
車が通るルートは
予測できてたよ

350
00:26:50,480 --> 00:26:53,320
待ち伏せ場所に
車は向かってきた

351
00:27:00,640 --> 00:27:03,320
救急車の回転灯がついてれば

352
00:27:03,840 --> 00:27:05,120
山賊は武装してる

353
00:27:06,200 --> 00:27:09,720
先が読めず
緊迫した時間が流れてた

354
00:27:14,240 --> 00:27:18,160
奇襲部隊を３隊と
全ての狙撃手を配備

355
00:27:20,600 --> 00:27:22,400
攻撃の準備は万全だ

356
00:27:25,320 --> 00:27:28,120
私はヤツを観察してた

357
00:27:30,160 --> 00:27:33,720
スリランカに行くと
思い込んでるヤツは

358
00:27:33,800 --> 00:27:36,280
リラックスしてたね

359
00:27:38,120 --> 00:27:40,800
トラックが近づいてきて

360
00:27:40,880 --> 00:27:43,080
運転手は車を止めた

361
00:27:45,800 --> 00:27:48,800
ヴィーラッパンは
外を確認した

362
00:27:49,600 --> 00:27:52,320
対向車線のトラックを見て

363
00:27:52,400 --> 00:27:56,280
状況に納得し
落ち着いたようだった

364
00:27:56,360 --> 00:28:00,080
“対向車と
すれ違うのを待とう”

365
00:28:02,000 --> 00:28:03,880
そして その時だ

366
00:28:04,400 --> 00:28:07,160
患者室の電気をつけた

367
00:28:09,240 --> 00:28:11,000
とても強い光だ

368
00:28:11,840 --> 00:28:14,160
車内は光で真っ白になった

369
00:28:14,680 --> 00:28:17,640
そこでヤツらは
ワナだと気づいた

370
00:28:18,160 --> 00:28:22,800
“俺をだましたな”という
表情をしてたね

371
00:28:23,680 --> 00:28:28,160
その瞬間 私はほっとしたよ

372
00:28:28,680 --> 00:28:30,680
作戦を遂行できた

373
00:28:40,760 --> 00:28:42,040
夢を見たわ

374
00:28:43,520 --> 00:28:47,760
夫とその仲間たちが

375
00:28:47,840 --> 00:28:53,480
ネルプールの森から
歩いて出てきたの

376
00:28:54,120 --> 00:28:58,080
辺りには警官が大勢いて

377
00:28:58,160 --> 00:29:01,760
夫たちに気づいた

378
00:29:01,840 --> 00:29:06,800
でも夫たちは
それに気づいてなくて

379
00:29:06,880 --> 00:29:08,440
私は焦った

380
00:29:08,520 --> 00:29:11,680
次の瞬間 警官が発砲したの

381
00:29:14,840 --> 00:29:17,520
夢の中の私は大声で叫んだ

382
00:29:18,040 --> 00:29:20,880
そして目が覚め 泣いたわ

383
00:29:21,360 --> 00:29:24,040
あんな夢は初めてよ

384
00:29:24,560 --> 00:29:29,160
夫たちが撃たれる夢なんて
見たことがなかった

385
00:29:31,320 --> 00:29:33,840
最初の１発が頭に命中

386
00:29:35,200 --> 00:29:38,440
ヴィーラッパンは
前に倒れ込んだ

387
00:29:43,720 --> 00:29:46,000
後ろのドアを開けると

388
00:29:47,040 --> 00:29:50,680
山賊は４人とも
血の海に横たわってた

389
00:29:53,040 --> 00:29:56,720
ヤツらの最期は
無残なものだった

390
00:29:59,640 --> 00:30:03,520
ヤツは想像も
していなかっただろう

391
00:30:04,080 --> 00:30:05,720
戦わずに死ぬとはね

392
00:30:12,560 --> 00:30:14,920
“救急車”

393
00:30:23,280 --> 00:30:26,480
テレビで４人の遺体を見たわ

394
00:30:26,560 --> 00:30:30,000
病院で
黒いシーツをかけられてた

395
00:30:30,520 --> 00:30:32,960
“死者
ヴィーラッパン氏”

396
00:30:33,040 --> 00:30:36,320
私は座ったまま
しばらくその映像を眺めてた
“12時25分の到着時には
既に死亡”

397
00:30:36,320 --> 00:30:39,840
私は座ったまま
しばらくその映像を眺めてた

398
00:30:39,920 --> 00:30:43,720
よく見ると夫の顔があったわ

399
00:30:47,760 --> 00:30:51,480
口ひげが短くなっているのに
気づいた

400
00:30:52,440 --> 00:30:56,920
どうしていいかも
病院への行き方も分からない

401
00:30:57,640 --> 00:30:59,040
私は１人だった

402
00:31:06,480 --> 00:31:10,520
大勢の人が病院に押し寄せた

403
00:31:12,360 --> 00:31:13,720
見たい

404
00:31:13,800 --> 00:31:15,040
見たいって何を？

405
00:31:15,560 --> 00:31:17,080
ヴィーラッパンよ

406
00:31:17,160 --> 00:31:19,160
ヴィーラッパンに何が？

407
00:31:19,240 --> 00:31:21,680
ヴィーラッパンを見に行く

408
00:31:21,760 --> 00:31:22,440
銃殺よ

409
00:31:22,520 --> 00:31:25,520
何が起きたのか分からない

410
00:31:25,600 --> 00:31:28,240
だから遺体を見たいの

411
00:31:28,320 --> 00:31:31,040
11時からずっと待ってる

412
00:31:40,880 --> 00:31:43,600
ＳＴＦの警官も大勢いた

413
00:31:44,120 --> 00:31:47,360
銃を掲げて飛び跳ねたり

414
00:31:47,440 --> 00:31:50,520
クマールを
担ぎ上げたりしてたわ

415
00:31:59,280 --> 00:32:03,800
警官たちのそんな姿を見て
腹が立ったの

416
00:32:04,600 --> 00:32:08,520
よく覚えてないけど
私は怒りで何か叫んだ

417
00:32:12,720 --> 00:32:14,640
彼女は車の中にいた

418
00:32:16,240 --> 00:32:19,440
“夫を家に連れて帰りたい”

419
00:32:19,520 --> 00:32:21,640
“遺体が燃やされてしまう”

420
00:32:24,960 --> 00:32:29,080
警官たちが
燃やす準備をしてたんだ

421
00:32:31,600 --> 00:32:34,880
“仕事は終わりだ”と
私は彼らを止めた

422
00:32:35,400 --> 00:32:39,880
“遺体をどうするかは
遺族が決めることだ”

423
00:32:39,960 --> 00:32:41,920
“手を出すんじゃない”

424
00:32:42,000 --> 00:32:44,600
他の遺族の到着を待ってる

425
00:32:44,680 --> 00:32:47,640
葬儀については遺族が決める

426
00:32:50,120 --> 00:32:55,120
ヴィーラッパンの遺体を前に
どういう気持ちでしたか？

427
00:32:56,120 --> 00:32:57,960
特に何も感じなかった

428
00:33:00,240 --> 00:33:04,320
怒りや憎しみから
こう言ってるんじゃない

429
00:33:04,400 --> 00:33:08,800
“これで市民が安心できる”
とは思ったよ

430
00:33:09,760 --> 00:33:11,800
彼が死んだからね

431
00:33:11,880 --> 00:33:14,480
みんな苦しめられた

432
00:33:15,200 --> 00:33:19,440
森のそばで暮らす人々は
特に苦しんできた

433
00:33:21,320 --> 00:33:24,400
大きな闘いが
やっと終わったんだ

434
00:33:48,120 --> 00:33:51,440
闘いが終わってうれしかった

435
00:33:51,520 --> 00:33:57,120
冷酷無残な獣のような男が
この世を去ったんだ

436
00:33:58,320 --> 00:34:01,240
しかし誰の目にも疑問が残る

437
00:34:01,880 --> 00:34:06,280
公表されてる
彼の殺され方には

438
00:34:06,360 --> 00:34:08,960
不自然な点がある

439
00:34:10,800 --> 00:34:12,880
コクーン作戦に疑惑です

440
00:34:12,960 --> 00:34:15,800
なぜ実物の救急車は
非公開なのか？

441
00:34:15,880 --> 00:34:19,360
なぜ車体には
これほど多くの弾痕が？

442
00:34:19,440 --> 00:34:24,120
ヴィーラッパンの銃創は
頭と首にしかなく

443
00:34:24,199 --> 00:34:26,719
至近距離で
撃たれたかのようです

444
00:34:27,440 --> 00:34:31,400
首から下が隠されている点も
疑問が残ります

445
00:34:37,239 --> 00:34:43,360
警察が撃ち殺したかのように
政府が偽装してるのよ

446
00:34:43,440 --> 00:34:45,520
警察の手柄に見せてる

447
00:34:50,920 --> 00:34:53,960
警察はウソをついてるわ

448
00:34:54,639 --> 00:34:56,400
口ひげが証拠よ

449
00:34:58,679 --> 00:35:03,320
夫は命よりも
口ひげを大切にしてた

450
00:35:03,840 --> 00:35:05,240
刈るわけがない

451
00:35:09,040 --> 00:35:10,920
警察は偽装してる

452
00:35:14,520 --> 00:35:19,040
12年も彼を追い続け
現場にもいた人物が

453
00:35:19,120 --> 00:35:25,120
彼はあの現場で射殺されたと
証言しています

454
00:35:25,840 --> 00:35:28,240
証言は事実だと思いますか？

455
00:35:28,320 --> 00:35:30,440
いいえ　あり得ない

456
00:35:54,160 --> 00:35:55,600
Ｊ･ジャヤラリター

457
00:35:55,680 --> 00:35:58,200
タミル･ナードゥ州
首相

458
00:36:13,840 --> 00:36:18,440
1999年から2004年まで
ＳＴＦに在籍してた

459
00:36:21,080 --> 00:36:22,800
記者に言われるよ

460
00:36:23,320 --> 00:36:27,800
“あなたが彼を
毒殺したという報道がある”

461
00:36:28,800 --> 00:36:33,320
他の記者とは
こんなやり取りもあった

462
00:36:33,960 --> 00:36:36,000
“彼は本当に死んだのか？”

463
00:36:36,640 --> 00:36:38,320
“もちろん死んでる”

464
00:36:38,400 --> 00:36:39,360
“断言を？”

465
00:36:39,440 --> 00:36:40,560
“ああ”

466
00:36:40,640 --> 00:36:44,360
“ＳＴＦでない者に
殺害された可能性は？”

467
00:36:44,880 --> 00:36:47,960
“それはない
我々が彼を殺した”

468
00:36:48,040 --> 00:36:51,520
“好きなように
記事を書けばいい”

469
00:36:53,400 --> 00:36:58,440
“私はその記事に対し
否定も肯定もしない”

470
00:36:58,520 --> 00:37:00,640
“思うままに書け”

471
00:37:02,000 --> 00:37:04,480
“明日のために
我々の今日を捧ぐ”

472
00:37:04,480 --> 00:37:05,320
何にせよＳＴＦは
与えられた任務を遂行した
“明日のために
我々の今日を捧ぐ”

473
00:37:05,320 --> 00:37:05,400
何にせよＳＴＦは
与えられた任務を遂行した

474
00:37:05,400 --> 00:37:07,160
何にせよＳＴＦは
与えられた任務を遂行した
“カルナータカ州警察”

475
00:37:07,160 --> 00:37:09,680
何にせよＳＴＦは
与えられた任務を遂行した

476
00:37:10,280 --> 00:37:11,880
そして問題は解決した

477
00:37:13,560 --> 00:37:15,640
“タミル･ナードゥ州
警察”

478
00:37:15,640 --> 00:37:18,720
７年もの間 森で暮らした
“タミル･ナードゥ州
警察”

479
00:37:19,240 --> 00:37:23,160
カルパサミやナバス
他にも大勢の警官が

480
00:37:23,240 --> 00:37:27,000
15年以上 森で過ごしたんだ

481
00:37:28,520 --> 00:37:29,040
撃て！

482
00:37:31,200 --> 00:37:34,080
精神を病む者も多かった

483
00:37:36,240 --> 00:37:40,280
作戦の長期化は
家族にも影響を与えた

484
00:37:40,360 --> 00:37:42,760
私の家庭生活にもね

485
00:37:42,840 --> 00:37:45,200
みんな苦しんだよ

486
00:37:51,280 --> 00:37:53,520
ＳＴＦは必死に闘ってきた

487
00:37:54,880 --> 00:37:57,760
みんな命を顧みずにね

488
00:37:59,000 --> 00:38:02,160
それなのに
疑いの目を向けられ

489
00:38:03,640 --> 00:38:07,720
シャンカル･ビダリ氏は
尋問を受けた

490
00:38:12,160 --> 00:38:13,240
彼は言った

491
00:38:13,320 --> 00:38:19,040
“この作戦で
私がやってきたことは⸺”

492
00:38:19,520 --> 00:38:22,120
“すべてチームの功績だ”

493
00:38:22,200 --> 00:38:27,320
“もし何か過ちが
判明したとしたら”

494
00:38:27,400 --> 00:38:29,160
“責任は私が取る”

495
00:38:29,240 --> 00:38:31,840
これが真のリーダーの言葉さ

496
00:38:32,520 --> 00:38:37,520
委員会による調査の結果
誰も処罰できなかった
“裁判の結果
ビダリは名誉を回復”

497
00:38:37,520 --> 00:38:38,040
“裁判の結果
ビダリは名誉を回復”

498
00:38:41,040 --> 00:38:43,120
ヴィーラッパンの死は2004年

499
00:38:44,480 --> 00:38:46,520
それから今日まで

500
00:38:46,600 --> 00:38:50,800
あのような犯罪は起きてない

501
00:38:50,880 --> 00:38:54,640
つまり警察は問題を解決した

502
00:39:03,480 --> 00:39:05,640
彼は確かに死んだ

503
00:39:05,720 --> 00:39:09,200
でも そもそも
彼が闘った理由が

504
00:39:09,280 --> 00:39:11,720
話題になることはない

505
00:39:17,720 --> 00:39:23,560
警察によって行われた
数々の犯罪行為が

506
00:39:23,640 --> 00:39:26,840
森の奥深くに葬られたままだ

507
00:39:29,840 --> 00:39:33,080
ヴィーラッパンに
協力したとして

508
00:39:34,360 --> 00:39:38,400
数々の殺人や
性的虐待が行われた

509
00:39:38,480 --> 00:39:42,000
これらの被害は
事件の真相と共に

510
00:39:42,080 --> 00:39:44,840
闇に葬られてる

511
00:39:46,440 --> 00:39:49,840
森は美しい姿をしてるが

512
00:39:49,920 --> 00:39:53,960
私の心には時々
叫び声が響く

513
00:39:54,480 --> 00:39:58,400
銃口を向けられた
誰かの悲鳴が

514
00:39:58,480 --> 00:40:00,760
聞こえるんだ

515
00:40:05,600 --> 00:40:07,960
人々は彼のことを

516
00:40:08,040 --> 00:40:10,960
英雄やリーダーだと思ってた

517
00:40:11,040 --> 00:40:14,800
それがこんな結末になるとは
悲劇だ

518
00:40:18,240 --> 00:40:23,960
政府から追われた犯罪者を
世間が英雄と捉えるのは

519
00:40:24,040 --> 00:40:29,960
政府が卑劣な対応をしたと
示すことに他ならない

520
00:40:42,040 --> 00:40:47,440
“ヴィーラッパンの妻
ムットゥラクシュミ”として

521
00:40:48,040 --> 00:40:51,880
私は世間に知られた

522
00:40:56,760 --> 00:40:58,800
多難の日々でした

523
00:40:58,880 --> 00:41:02,480
しかし
信頼できる人々のいる地元に

524
00:41:02,560 --> 00:41:06,840
やっと戻ってくることが
できました

525
00:41:06,920 --> 00:41:11,200
私を娘のように見守り
味方でいてください

526
00:41:13,360 --> 00:41:17,840
夫は警察に立ち向かい
闘い続けた

527
00:41:17,920 --> 00:41:21,320
何も恐れずに生きてたの

528
00:41:21,400 --> 00:41:24,680
彼の勇気を尊敬してるわ

529
00:41:27,480 --> 00:41:28,760
“勇気”とは？

530
00:41:30,720 --> 00:41:32,920
勇気っていうのは…

531
00:41:33,000 --> 00:41:36,720
少しの恐れも抱かないことね

532
00:41:37,360 --> 00:41:42,560
どんなに大きな問題にも
目を背けてはいけない

533
00:41:43,080 --> 00:41:47,240
懸命に努力し
前に進み続けるのよ

534
00:41:47,320 --> 00:41:50,360
敵が現れても倒して進むの

535
00:41:57,400 --> 00:42:00,760
人を殺すのは
勇気ではないと思います

536
00:42:05,360 --> 00:42:06,040
そう

537
00:42:15,960 --> 00:42:17,880
妻は戦士だ

538
00:42:20,360 --> 00:42:24,280
次に会えた時には直接言うよ

539
00:42:31,000 --> 00:42:34,360
不正に対して
誰も何もできない

540
00:42:39,760 --> 00:42:42,320
権力者には独自ルールがある

541
00:42:42,400 --> 00:42:43,640
俺にもね

542
00:42:46,360 --> 00:42:51,960
本当の俺を知ってるのは
空の神と森の神だけだ

543
00:43:02,240 --> 00:43:08,240
ヴィーラッパンは2004年に
52歳でこの世を去った

544
00:43:09,200 --> 00:43:11,760
山賊団の指名手配の容疑は

545
00:43:11,840 --> 00:43:15,800
警官や森林管理官44人を含む
120人以上の殺害

546
00:43:16,680 --> 00:43:21,520
1000頭以上のゾウを殺し
大量の白檀(びゃくだん)を密輸した

547
00:43:21,600 --> 00:43:23,840
2004年の報告によると

548
00:43:23,920 --> 00:43:27,600
森林資源の被害額は
およそ2200万ドル

549
00:43:28,640 --> 00:43:33,200
ＳＴＦ結成以降 彼の逮捕に
5000人以上の警官と

550
00:43:33,280 --> 00:43:36,280
およそ5000万ドルが
投入された

551
00:45:58,120 --> 00:46:03,120
日本語字幕　壱岐 春奈

